研究課題/領域番号 |
16255003
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
生態・環境
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
藤原 一繪 (藤原 一絵) 横浜国立大学, 大学院・環境情報研究院, 教授 (80018043)
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研究分担者 |
大野 啓一 横浜国立大学, 大学院・環境情報研究院, 教授 (20213811)
持田 幸良 横浜国立大学, 大学院・環境情報研究院, 教授 (60133047)
佐藤 謙 北海学園大学, 工学部, 教授 (70128817)
中村 幸人 東京農業大学, 地域環境科学部, 教授 (50198248)
建石 隆太郎 千葉大学, 環境リモートセンシング研究センター, 教授 (90114545)
佐藤 浩 国土地理院, 主任研究員 (60360468)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
40,040千円 (直接経費: 30,800千円、間接経費: 9,240千円)
2007年度: 9,620千円 (直接経費: 7,400千円、間接経費: 2,220千円)
2006年度: 9,620千円 (直接経費: 7,400千円、間接経費: 2,220千円)
2005年度: 10,010千円 (直接経費: 7,700千円、間接経費: 2,310千円)
2004年度: 10,790千円 (直接経費: 8,300千円、間接経費: 2,490千円)
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キーワード | アジア / 統合植生図化 / 広域衛星データ / 植生調査資料 / 東南アジア / ロシア / 中国 / 現存植生図 / 環境 / 生態学 / リモートセンシング / 植生図 / 植生データ / 統合植生図 / 潜在自然植生図 / 韓国 / ステップ / カムチャッカ |
研究概要 |
研究目的は、期間4年間でアジアの現存植生図を統合し、共通のコンセンサスの凡例で、縮尺1:7,000,000の植生図を作製することからはじまった。現在アジアで印刷されている各国の現存植生図は、それぞれの凡例が各国の著者により異なっている。それらを共通のコンセンサスで、多くの異なった分野の研究者・行政・教育関係者が利用可能な情報図を作り上げることを第一の目的として研究が進められた。さらに現在の気候・地形・土壌・地質・現在植生を基盤として、人為的影響を停止した際に理論的に考えられる土地の潜在能力を植生で示した潜在自然植生図を作製することが第2の目的とされたが、現存植生図作成に時間がかかり、今回は第1バージョンのみ出来上がった状態である。しかし本統合植生図からは、現在いかに自然が破壊されており、自然再生地候補地が広いかが理解される。 また、ロシア北部は一部家畜の影響はあるとはいえ、まだアジアとして自然が残されており、今後の保全が重要であることが示された。特に地球温暖化が大きな問題になっている昨今、北部の寒帯やツンドラ地帯の表層緑地は、CO2を押さえ込む重要な地域として示された。反対に熱帯域は自然林は山地にしか残されていない。特に7000t/hも蓄積する泥炭地や水田地の開発は、CO2の散乱を促しているに等しい。 研究実施計画では、当初計画した現地調査の80%のデータをとることができた。ロシア・韓国・中国・ミャンマー・タイ・ラオス各国の地元研究者の協力を得て、植生調査データを得ることができた。これらはアジアの統合現存植生図のグランドトルースの基盤であるばかりでなく、今後アジアの生物多様性を保全していく上での重要なデータとなり、また次の研究発展の目的となるアジアの潜在自然植生作成の基盤ともなる。
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