研究課題/領域番号 |
16255004
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
生態・環境
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研究機関 | 滋賀県立大学 (2006-2007) 滋賀県琵琶湖・環境科学研究センター (2004-2005) |
研究代表者 |
浜端 悦治 (濱端 悦治) 滋賀県立大学, 環境科学部, 准教授 (40238077)
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研究分担者 |
西野 麻知子 滋賀県琵琶湖環境科学研究センター, 琵琶湖環境研究部門, 部門長 (60237716)
金子 有子 滋賀県琵琶湖環境科学研究センター, 琵琶湖環境研究部門, 主任研究員 (90280817)
安藤 元一 東京農業大学, 農学部, 准教授 (80339085)
矢部 徹 滋賀県立大学, 生物圏環境研究領域, 研究員 (50300851)
神谷 要 財団法人中海水鳥国際交流基金財団米子水鳥公園, 指導員(研究担当)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
42,250千円 (直接経費: 32,500千円、間接経費: 9,750千円)
2007年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2006年度: 11,050千円 (直接経費: 8,500千円、間接経費: 2,550千円)
2005年度: 11,830千円 (直接経費: 9,100千円、間接経費: 2,730千円)
2004年度: 14,040千円 (直接経費: 10,800千円、間接経費: 3,240千円)
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キーワード | 水鳥 / フライウェイ / 湿地 / 生物多様性 / 遺伝解析 / 湖沼保全 / 沈水植物 / 外来種 / 湖沼生態系 / 東アアジア / 東アジア |
研究概要 |
中央・東アジア北部の湖沼で沈水植物群落の調査を行うとともに、一部の湖沼では水温の日変動を測定し、水温環境と出現種類数との関係を調べた。湧水付近の湖沼や、大湖沼では水温が低く、多くの沈水植物にとっては生育に適さないことがわかった。 マツモのITS領域の遺伝型とリュウノヒゲモの葉緑体ハプロタイプを調べると、日本国内固有の遺伝型は2種共に中国ディエンチ湖と系統的に近く、過去の分布変遷の方向性が示唆された。また、リュウノヒゲモでは、フライウェイ中継湿地の集団で大陸と共通の遺伝型の割合が高い傾向が認められ、水鳥による遺伝的交流の寄与が示唆された。 北米原産のコカナダモ遺伝子解析を行うと、遺伝的変異があるが、その変異に地理的なまとまりは見られず、遺伝的に異なる集団が琵琶湖に侵入した後に、各地に分散した可能性が考えられた。高い環境適応力を持ことが、この外来植物が多様なフライウェイ湿地に侵入定着した理由と思われる。 フライウェイにおける水鳥の役割を調査するために、水鳥による糞の採集を各地で行い、多くの種子が水鳥の糞中に含まれることを確認した。これにもとづき、水鳥の糞の撒きだし実験を行い、糞から発芽があることを確認した。さらに、種子の体内滞留に時間に関する実験を行った。 東アジアのフライウェイ湿地において、渡り鳥がどのような動物と接触しているかを探るために、日本、韓国、中国、およびモンゴルにおいて哺乳類相のセンサーカメラ調査および環境状況調査を行った。その結果、小型哺乳類と家畜は草原環境に、中型哺乳類は樹林環境に多いことが知られ、一部湿地では外来種も侵入していた。 モンゴル国、韓国、日本のフライウェイ湿地で、底生動物相を比較した。3千km以上も離れた、植生や気候条件も異なるモンゴルの湖沼と琵琶湖には、ユスリカ類など小型無脊椎動物の一部に共通種が見られ、水鳥による運搬の可能性を否定できない。
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