研究課題/領域番号 |
16255005
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
生物多様性・分類
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
今市 涼子 日本女子大学, 理学部, 教授 (60112752)
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研究分担者 |
加藤 雅啓 国立科学博物館, 植物研究部, 部長(研究職) (20093221)
長谷部 光泰 自然科学研究機構, 基礎生物学研究所, 教授 (40237996)
藤井 紀行 熊本大学, 理学部, 准教授 (40305412)
西田 佐知子 名古屋大学, 博物館, 助手 (10311490)
渡辺 泰徳 立正大学, 理学部, 教授 (20112477)
喜多 陽子 日本女子大学, 理学部, 学術研究員 (60345262)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
42,250千円 (直接経費: 32,500千円、間接経費: 9,750千円)
2007年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2006年度: 8,580千円 (直接経費: 6,600千円、間接経費: 1,980千円)
2005年度: 10,660千円 (直接経費: 8,200千円、間接経費: 2,460千円)
2004年度: 15,990千円 (直接経費: 12,300千円、間接経費: 3,690千円)
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キーワード | カワゴケソウ科 / 渓流沿い植物 / 水生植物 / 形態形成 / 分子系統 / 解剖学 / ボディプラン / 進化 / 生物地理 |
研究概要 |
カワゴケソウ科は、川岸や川床など雨期には水中に沈み、乾期の水位が下がった時には空中にでて花を着ける水生被子植物で、約280種が世界の熱帯の雨季・乾季の区別のある地域に分布している。カワゴケソウ科は、分子系統解析から真正被子植物オトギリソウ科に近縁であることがわかっており、体の単純化は、水中の岩に固着して生活するという特異な環境に適応したために生じた跳躍的進化の結果と考えられている。本研究では、アジア、アフリカ、アメリカ、マダガスカルでの野外調査において世界のカワゴケソウ科を収集し、葉緑体遺伝子matKを用いた分子系統解析と、比較形態形成研究、ならびに生理生態的研究からその跳躍的進化機構の解明をめざした。系統解析と生物地理学では、カワゴケソウ科は高い地域性をもっていること、トリスティカ亜科のうち1種は世界中に分布しているがこれの祖先はカメルーンなど西アフリカであり、後に世界に広がった事が示唆された。比較形態形成から、トリスティカ亜科ではシュートに茎頂構造が維持されているが、カワゴケソウ亜科では茎頂は形態的には消失しており、本来茎頂が作るべき葉は、すでに形成された葉の基部から、プログラム細胞死をともなって、切り出されることがわかった。このような無茎頂の分子遺伝学的機構を知るため、STM相同遺伝子、WUS相同遺伝子、CLV3相同遺伝子などをカワゴケソウ科から単離し、in situ hybridization法にてそれらの発現を観察しようとしている。これら遺伝子の単離には成功したが、現在、in situ法を進行中である。また生理生態的研究では、現地における調査から、水面より20cm下がった水中で光合成がさかんであることから、カワゴケソウ亜科では強光阻害が起きている事が示され、表皮細胞に存在する大小の葉緑体位置(小は上側、大は下側)との関連が示唆された。
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