配分額 *注記 |
6,030千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 330千円)
2007年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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研究概要 |
本研究の目的は項書き換え系の研究成果を活用してプログラムの安全性を静的に検査する手法を開発することともに,その研究を通じて項書換え系の新たな課題を創出することである. 本研究では大きく分けて,プログラムの安全性に関する研究,項書き換え系の停止性に関する研究,プログラム変換に関する研究を行った.(1)プログラムの安全性に関する研究では,例外処理機能を持つオブジェクト指向言語,並行計算モデルを組み入れたオブジェクト指向言語,Spi計算,ペトリネットなどを対象言語として,実行中に発生する例外がもれなく処理されること,通信エラーの発生がないこと,機密性の高い情報が外部にもれないことなどを取り上げ,それらの安全性検証手法を開発した.(2)項書き換え系の停止性の研究では,停止性の決定可能性や依存対法の拡張などに関してよい成果を上げることができた.(3)プログラム変換の研究では,項書き換え系をプログラムのモデルとして,逆計算を行うプログラムを元のプログラムから作り出す手法を開発した.また,応用Pi計算における機密性を検証するときに必要な等式システムの項書き換え系への変換を取り上げ,その変換手続きの停止性の条件を明らかにした.
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