配分額 *注記 |
12,260千円 (直接経費: 11,600千円、間接経費: 660千円)
2007年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2006年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2005年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
|
研究概要 |
地理情報システムは,情報立国を目指す我が国のe-Japan戦略において,21世紀の情報化社会の情報基盤であると位置付けられている.これは先端的な情報通信技術を利用した多目的なシステムであり,現在では行政・企業・社会一般の各分野において巨大な需要が創出されている.GISは,広い範囲にわたる基礎的な学問分野に支えられる技術であり,多くの分野の研究成果の有用性を検証するためには,実際的な規模の地理情報データが不可欠である.しかし,数値地図のデータ量は膨大で,それぞれ独特の形式で内容が記述されているうえに,現状の地理データは整合性に欠ける部分があることや,必要な情報を取り出すことが難しいという問題点が指摘されている.このような現状においては,利用できる形に翻訳するための初期的な労力が多大であることが,少なからず利用の制限となっている. 本研究は,研究に利用しやすい地図データの整備を目的に研究を行ってきた.まず,国土地理院の数値地図2500(空間データ基盤)をはじめとする各種の数値地図データの特徴とその性質の検証を行った.研究目的では複数の異なる地図データを同時に利用することになるが,その時に複数の地図を重ね合わせた場合に生じる問題点を整理し,地図データの統合における調査と実験を行ない,重ね合わせの手法を提案した.その上で,数値地図データを利用する際の問題点を洗い出すために,オペレーションズ・リサーチにおける問題に対して,GISデータを利用するなど,各種の応用に利用し,幅広い観点から検証を行った.また,数値地図データ利用に関してこれまでに得られた知見をもとに,数値地図データ上で実際に現れる各種の問題を解き,検証を行ってきた.また,地図データの表示に関する研究や,略地図生成に関する研究も行った.さらに,今後,GISデータ利用のために必要となると思われる基礎的研究も同時に行ってきた.
|