配分額 *注記 |
14,500千円 (直接経費: 14,500千円)
2006年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
2005年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
2004年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
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研究概要 |
本研究では,DiffServの機構を利用して,WWWやftpなどのBest Effort型アプリケーションをそのトラヒックの特性に応じて複数のクラスに分類し,ストリーム型トラヒックは,各クラスのトラヒック状況,トラヒックの特性,トラヒックに与える影響などを考慮して,各時点で最も有利と予想されるクラスに共存収容することで,Best Effort型アプリケーションに悪影響を及ぼさずに希望帯域をストリームに提供する,DiffServによる新しいトラヒック制御アルゴリズム,Dynamic Class Assignment Method(DCA)を提案した.また,網の入口ノードに独立して到着するストリームフローに対する受付制御を行うため,従来の回線交換網のように,ネットワークの通信資源の残量を管理するのでは無く,新規フロー群を一時収容,輻輳の有無を確認した後に正式収容することで,パケット交換網の利点である統計多重効果を維持しつつ,フローごとのシグナリングや通信資源管理の必要性を伴わない新しい受付制御方式,Tentative Accommodating and Congestion Confirming Strategy(TACCS)を提案した.計算機シミュレーションや理論解析によってそれぞれの方式の有効性を確認すると共に,両方式を組み合わせることで,より規模対応性の高いQoS割当て制御を実現できることを示した.さらに,DCAを実装し,その効果を検証した結果,従来方式では,Best Effort型,ストリーム型トラヒック共に品質劣化が起きる状況においても,両トラヒックの品質を維持できることを示し,本研究の目的である,Best Effort型アプリケーションに悪影響を及ぼさずに希望帯域をストリームに提供する,DiffServによる新しいQoS割当制御を実現したことを確認した.
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