研究課題/領域番号 |
16300016
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
計算機システム・ネットワーク
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
岡部 寿男 京都大学, 学術情報メディアセンター, 教授 (20204018)
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研究分担者 |
中村 素典 国立情報学研究所, 学術ネットワーク研究開発センター, 特任教授 (30268156)
江原 康生 京都大学, 学術情報メディアセンター, 助教 (40324686)
吉廣 卓哉 和歌山大学, システム工学部, 助教 (80362862)
藤川 賢治 京都大学, 大学院情報学研究科, 助手 (40293899)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
13,510千円 (直接経費: 12,700千円、間接経費: 810千円)
2007年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2006年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2005年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
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キーワード | IPv6 / サイトマルチホーミング / マルチアドレッシング / end-to-end原理 / SCTP / 送信元アドレス選択 / アドレス自動割り当て / 高信頼化 / マルチホーミング / マルチプレフィックス / 送信元アドレス依存経路制御 / partial reliability / リアルタイム伝送 / ストリーミング / マルチホーム / 経路制御 / RTP / TFRC / Ipv6 / 冗長化 / ストリーム伝送 / アドレス割当 / TCP / IP / アドレス自動割当 |
研究概要 |
IETF(Internet Engineering Task Force)では、IPv6の特徴を活かすことで小規模な組織(サイト)のマルチホームを可能とする方式がいくつか検討されている。マルチアドレスモデルによるend-to-endマルチホームはその一方式であり、ルータではなくエンドホストがマルチホーム環境下における経路選択に主導的な役割を果たす。サイトが複数の上流接続に対しそれぞれ別のIPアドレスの割り当てを受け、経路選択がホストによるアドレスの選択に連動するようにすることで、IPv6アドレスの階層体系の木構造を崩さず、経路情報量を小さく保ったままマルチホームのメリットを享受できる方式である。 本研究では、IPv6においてサイト内で階層化されたアドレスの自動割当プロトコルとそれに連動した経路制御プロトコルを設計し実現することで、中小規模組織においても管理者による設定の手間なしに簡便にend-to-endマルチホームを行えるようにした。さらに、提案するend-to-endマルチホーム方式の特徴を十分に活用するトランスポート層プロトコルとしてSCTP(Stream Control Transport Protocol)に着目し、それをEnd-to-endマルチホーム対応とすることで、エンドホスト間の高信頼化を実現した。ベストエフォートという言葉に象徴される低コストながら品質保証がない低信頼性のインターネットの接続回線を、複数束ね冗長化することで、ミッションクリティカルな用途にも用いることのできるだけの信頼度をエンドホスト間で簡便に達成できるようにした。提案の一部はSCTP ADD-IP機能の改良としてRFC5061に採用されている。
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