研究課題/領域番号 |
16300018
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
計算機システム・ネットワーク
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
村上 孝三 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (10273731)
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研究分担者 |
戸出 英樹 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 准教授 (20243181)
正城 敏博 大阪大学, 先端科学イノベーションセンター, 教授 (30294036)
木下 和彦 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 助教 (40304018)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
15,670千円 (直接経費: 14,500千円、間接経費: 1,170千円)
2007年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2006年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | マルチメディアネットワーク / 分散協調技術 / 信頼性 / 情報ネットワーク / 光ネットワーク / エージェント技術 / ホロニックネットワーク / GMPLS / 分散協調制御 |
研究概要 |
光通信技術の発展によるバックボーンネットワークの大容量化と、ADSLやFTTHの普及によるアクセスネットワークの高速化に伴い、インターネット上で動画像や音声などを含めたマルチメディアアプリケーションが提供されつつあるが、現在のIPネットワークでは、ベストエフォート型の通信のみがサポートされており、また、制御用のパケットとアプリケーション用のパケットが同一のネットワーク上を流れることから、高度な制御を行うことができない。このように、回線系の技術向上に比較して、制御系の整備が遅れているため、VoDサービスやVR技術を応用した臨場感テレビ会議システム等の普及には至っていないのが現実である。そこで本研究では、制御網を論理的に独立させ、その上でエージェント技術を基本とした自律分散協調動作によって柔軟な呼制御をリアルタイムに実現する高信頼マルチメディアネットワークの実現を目標として、以下の成果を得た。 まず、高速分散制御型高信頼光ネットワークとして、GMPLS網における効率的障害回復技術と、光ネットワーク上でのサービス品質保証とリンク利用効率向上を両立する経路制御手法について検討し、互いに排反なパスを設定することで障害回復に関する信頼性を高める手法を提案した。また、将来の全光ネットワークとして期待される光バーストスイッチング網において、局所的な情報のみを用いながら自律分散協調制御によって全体として効率のよい波長パスを設定する手法を提案した。 次に、ネットワーク全体での効率的な分散制御を実現するため、処理時間を近似的に予測することでノードの能力が不均質な環境でも効率的に動作するエージェント実行制御方式と、最小限のエージェント間通信で全体としての処理完了時間を短くするマルチエージェントスケジューリングアルゴリズムを提案した。
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