配分額 *注記 |
14,400千円 (直接経費: 14,400千円)
2006年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
2005年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
2004年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
|
研究概要 |
本研究では,過去から現在までのすべてのWebコンテンツを蓄積する大規模Webアーカイブと,膨大な放送コンテンツを蓄積した映像アーカイブを対象とし,コンテンツを検索・配信・管理するための通信放送融合型デジタル・ライブラリを実現する方式を開発することを目的として研究を進めた.本研究は,ブロードバンド・インターネットによるストリーミングやコンテンツ配信サービス,デジタルTV放送技術による多チャンネル化と双方向放送,およびコンテンツ・アーカイビング技術などの社会情報基盤における,デジタル・コンテンツ流通機構の確立を目的とするものである. 大規模Webアーカイブのための情報検索のために,過去のWebコンテンツを網羅的に蓄積しているWebアーカイブに対して,検索エンジンと同様にすべてのアーカイブに対して効率的かつ的確な検索を行うために,質問キーワードの動的生成を行う方法を開発した.本方法をWebアーカイブに蓄積された実データに適用し評価を行った.また,アーカイブ用ブラウザを開発し,インタフェース評価実験を実施した. 次に,Webコンテンツと映像コンテンツのメタデータの特性を分析し,メディアを統合するためのフレームワークを開発した.対象をニュースアーカイブに特化し,過去のニュース間の関連や構造を基に複数のニュースを検索可能な時事ニュースのポータルサイトの設計を行い,Blog等のWebコンテンツと連動した視聴が可能なプロトタイプを開発した. さらに,デジタル・ライブラリにおける様々なコンテンツを連動して利用可能な方式について検討を行った.特に,オンライン地図をインタラクティブに利用する際のユーザの操作履歴を利用して,ユーザの操作意図を検出し,自動的にWeb情報を取得する方式を開発した.本方式では,ユーザの操作履歴は操作チャンクと呼ばれる単位に分割して処理され,そのチャンクごとに適切なキーワード質問を生成する機構を提案した,また,本方式に基づきプロトタイプシステムを開発し有効性の検証を行った.
|