研究課題/領域番号 |
16300033
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
メディア情報学・データベース
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研究機関 | 東京電機大学 |
研究代表者 |
鈴木 真 東京電機大学, 情報環境学部, 助教授 (50260500)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
13,100千円 (直接経費: 13,100千円)
2006年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2005年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
2004年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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キーワード | ユーザ・インタフェース / 情報工学 / 医療・福祉 / 人間生活環境 / 眼球運動 / 注視点計測 / 福祉機器 / インタフェース |
研究概要 |
誰もが使いやすい入力インタフェースの一つとして、注視入力が挙げられる.しかし、既存の注視点計測では、煩雑なキャリブレーション操作が必要であるなど、広く普及するにはまだまだ課題が残されている. そこで本研究では、使用前のキャリブレーション負担を低減しつつ、注視点位置を安定して計測する手法について研究した. 具体的には、注視点候補となる近赤外光源を複数利用し、ゴーグルに装着したCCDカメラで撮影した眼球画像を処理して、注視点を判別する方法を検討した. 光源を一つずつ順番に点灯し、ユーザが注視しているかどうかを判断するだけなら、キャリブレーションをなくせると期待でき、全ての光源について判別していけば、どの光源を注視しているかが分かると考えた. 複数光源の点灯制御と、眼球画像の処理を行うシステムを構築し、単一の光源について注視か否かの判断について検討したところ、1点のみのキャリブレーションによって、カメラ撮影方向による「ずれ」を補正すれば、判断できることがわかった. 次に、複数光源を利用した方法について、全光源について処理しての注視点候補決定と、その光源についてのみ処理する注視判断の、2段階を用いることで、実用的な注視点判別を行う方法を考案した. システムを評価したところ、平均42.7%の正答率を得ることができた,システムに慣れた者では、68.1%と、従来の9点でのキャリブレーションによる方法に比べても遜色のない結果が得られたことから、本方法では、1点のみのキャリブレーションで十分であることが明らかとなった. さらに、人間の自然な注視動作では、頭部運動と眼球運動の両者が共に寄与していることを明らかにし、自然な状態で使うとのできる注視入力インタフェースとして、本研究で提案した方法が有効であることを明らかにした.
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