研究課題/領域番号 |
16300038
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
メディア情報学・データベース
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研究機関 | 株式会社国際電気通信基礎技術研究所 |
研究代表者 |
苗村 昌秀 株式会社国際電気通信基礎技術研究所, メディア情報科学研究所, 室長 (70374098)
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研究分担者 |
小林 裕一 株式会社国際電気通信基礎技術研究所, メディア情報科学研究所, 研究員 (70395143)
RODNEY Berry (BERRY Rodney) 株式会社国際電気通信基礎技術研究所, メディア情報科学研究所, 研究員 (90395145)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
15,100千円 (直接経費: 15,100千円)
2005年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
2004年度: 10,100千円 (直接経費: 10,100千円)
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キーワード | 感情抽出 / ヒューマンインタラクション / 動作解析 / モーションキャプチャ / 動作認識 / 身体動作 / 可視化処理 / CG生成 / ヒューマンインターフェース / 感性処理 |
研究概要 |
感情情報取得を簡略化するための動作解析手法を開発した。これと並行して、感情抽出の主観評価実験で得られた感情分類に関する知見をもとに、動作から感情を抽出するアルゴリズムの開発も行った。以上のアルゴリズムをもとに、身体的動作から直感的にメディアをハンドリングできる感性的インタラクティブ・インタフェースを構築した。以下に、それぞれの研究について記す。 1.動作解析手法の開発 人物映像から映像処理で身体部位を抽出し、その部分を長時間追跡する人物部位追跡手法を開発した。映像処理では、人物シルエット画像へのスケルトン処理で得られた人物骨格成分に対してハブ変換を施して、各部位を直線パラメータで表現している。各部位の追跡処理では、この直線パラメータをカルマンフィルタで、追跡することにより、ノイズや隠蔽に頑健な各部位の検出・追跡を実現した。 2.動作から感情抽出するアルゴリズムの開発 身体動作と感情表現の関係付けることにより,身体動作から感情表現を抽出するアルゴリズムを開発した。処理は、高次SVDで学習した各感情に共通した要因を動作からの感情抽出処理に用いることを基本としている。「怒り」「喜び」「悲しみ」「恐怖」「驚き」「嫌悪」の基本6感情に対して、提案のアルゴリズムを適応したところ、それぞれの感情を区別化できる結果を得ることができた。 2.感性的インタラクティブ・インタフェースの構築と評価 上記の感情抽出アルゴリズムを用いることにより、モーションキャプチャデータから感情を抽出して、メディア表現をハンドリングできる感性的インタラクティブ・インタフェースを構築した。このインタフェースは、商用ツールである'Touch Designer'に感情抽出フィルターを組み込むことにより実現している。これにより、プログラミング知識のないメディアクリエータでも直感的にGUI環境におけるアイコンを操作してメディアハンドリングできるようになり、創造性を阻害することなく新しいメディア芸術的なコンテンツを制作できる環境を提供した。開発したインタフェースの評価実験では、身体動作からの感情表現を簡単な操作で可視化するするアプリケーションを制作し、国際会議で発表して好評を博した。
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