研究課題/領域番号 |
16300047
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
知能情報学
|
研究機関 | 独立行政法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
和泉 潔 独立行政法人産業技術総合研究所, デジタルヒューマン研究センター, 主任研究員 (10356454)
|
研究分担者 |
松尾 豊 独立行政法人産業技術総合研究所, 情報技術研究部門, 研究員 (30358014)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
12,500千円 (直接経費: 12,500千円)
2006年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2005年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
2004年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
|
キーワード | 人工市場 / テキストマイニング / エネルギーサービス市場 / 意思決定支援システム / マルチエージェントシステム / 社会シミュレーション / リスク評価 / 複雑系 |
研究概要 |
テキストマイニングによる動向分析手法の開発、人工市場シミュレーションソフトウェアの開発、実データによるシステム評価の3つの研究要素について、当該研究期間において下記の研究実績が得られた。以下の内容について海外および国内の学術誌での研究成果の発表を行った。本分野の発展および人事養成のため、新規国際および国内研究集会の設立に貢献した。 1.テキストマイニングによる動向分析手法の開発: 経済新聞記事データを用いて、テキストマイニング(関連用語のカテゴリ分類、各単語やカテゴリの頻度及び共起関係の分類)を実行して人工市場シミュレーションの入力データを作成するプログラムを構築した。分析手法の性能評価のために、国際金融情報センターの発行した解説記事による経済動向分析を行った。同じテキストデータで金融関係者が判別した結果と比較したところ、訓練データに対する正答率のテストでは平均92.2%、外部データに対する交差検定テストでは平均71.9%の高い精度を示すことができた。 2.人工市場シミュレーションソフトウェアの開発経済動向 分析結果を入力として受け取る人工市場シミュレーションを行うプログラムの作成を行った。テキストマイニングプログラムと連携し統合的なシミュレーションを行うためのデータ連携手法を開発した。実際のテキストデータと市場データを用いて実証実験を行った結果、100試行の平均で約67%の価格変動をシミュレーションにより再現することに成功した。 3.実データによるシステム評価 前述のテキストマイニングプログラミングと人工市場シミュレーションを統合した意思決定支援システムを構築した。システム評価のために実際のテキストデータと市場データを用いて、市場安定化のための行動方略を提示させたところ、実際の市場価格の分散を70%以上低減することができる方略を示すことができた。
|