研究分担者 |
隅田 英一郎 同志社大学, 国際電気通信基礎技術研究所, 室長 (90395020)
安田 圭志 同志社大学, 国際電気通信基礎技術研究所, 研究員 (50395018)
柳田 益造 同志社大学, 工学研究科, 教授 (00116120)
吉田 研作 上智大学, 外国語学部, 教授 (80053718)
西納 春雄 同志社大学, 言語文化教育研究センター, 准教授 (50172680)
松本 一則 株式会社 KDDI研究所, 主任研究員
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配分額 *注記 |
14,650千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 750千円)
2007年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2006年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2005年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
2004年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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研究概要 |
1.旅行会話,ビジネス英会話等の会話文,中学,高校の教科書に記載されている英訳課題から課題文1,500文を選択し、各課題文について被験者数約100名の翻訳文を有する学習者コーパスを開発した.更に,各課題文について参照英文10文を作成した.更に,一部の翻訳文については日米バイリンガルにより5段階評価により評定された訳質についての評価値が付加されている. 2.発信型コミュニケーションのための英語能力を測定するために、本研究課題において開発した約1,500文の課題文に対する各文約100名の被験者による翻訳文について、英語ネイティブによる主観評価結果と、機械翻訳の品質評価分野で使用される被験者の翻訳結果と参照訳文との統計的な尺度を用いて被験者の訳質を評価する尺度であるBLEUに基づき測定された訳質評価尺度との相関を測定し,一定数以上の課題文を使用することにより,英語表現能力を参照英文との評価尺度に基づく客観的指標として測定可能であることを明らかにした.更に,課題文数と相関値との関係を明らかにした. 3.課題文の選択方法により,主観評価値と一定の相関値を示すのに必要な課題文数が異なることを示し,少ない課題文で主観評価値と高い相関が得られる選択方法を示した. 4.開発した学習者コーパスの主要目的は英語学習者の能力測定技術の評緬用であるが,それ以外に種々の利用用途が考えられる.その一つとして,日本人が英語発話を行う際の日本語による統語構造の影響のモデル化に使用可能である.その検証のため,開発した学習者コーパスの翻訳文を用いて確率的言語モデルを構築し、大規模に収集された英語ネイティブのコーパスから開発された言語モデルに適応化処理を行うことにより日本人英語話者の英語認識用言語モデルの開発を行った.この言語モデルの使用により,英語ネイティブによる言語モデルと比較して大幅な認識性能の向上が可能であることを示した.
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