配分額 *注記 |
14,590千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 690千円)
2007年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2006年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2005年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
2004年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
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研究概要 |
バーチャルスタジオ撮影環境において,演者が仮想物体を直接操作できるようなインタラクション機能を実現することを目標に,以下の技術を中心に研究を行った. (1) 演者が直接操作する仮想物体に対して,現実物体と変わらない形状やふるまいを実現するために,現実物体を複数のカメラを用いて継続的に観測し,得られた観測画像に基づいて,現実物体の3次元形状や,操作時の変形特性などを仮想物体モデルとして獲得するための技術. (2) 演者が自分の手を用いて行う直接操作の内容を,映像中にデバイスを露出させることなく計測し,仮想物体に反映させるために,演者の手に位置センサとデータグローブを装着させることで仮想物体の直接操作を実現すると共に,そのときの演者の手を3次元CGで描画された仮想の手に置き換えることで,位置センサやデータグローブ等のデバイスが撮影映像中に現れないようにするための技術. (3) 直接操作の対象となる仮想物体を,映像中にデバイスを露出させることなく演者に提示するために,仮想物体と同一形状で,かつ演者が指示・操作すべき位置にマーカを付した現実物体を仮想物体の代わりに演者に操作してもらい,そのときの位置・姿勢を撮影カメラの映像から復元して仮想物体に置き換えることで,視覚・力覚フィードバックを伴う仮想物体操作を実現する技術. (4) (2),(3)の過程では,演者の存在するスタジオ内の現実空間,仮想物体のCG画像を描画するための計算機内の仮想空間,それらの空間における演者の手や仮想物体の3次元の位置関係に関する演者の知覚空間の3つの間に位置ずれが生じるため,これを演者による仮想物体操作の過程を通じて適応的に補正し,3つの空間を矛盾なく融合させるための技術.
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