研究課題/領域番号 |
16300084
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
認知科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
友永 雅己 京都大学, 霊長類研究所, 准教授 (70237139)
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研究分担者 |
上野 吉一 京都大学, 霊長類研究所, 准教授 (40261359)
田中 正之 京都大学, 霊長類研究所, 助教 (80280775)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
11,200千円 (直接経費: 11,200千円)
2006年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2005年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
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キーワード | 動的表象 / 比較認知科学 / 比較認知発達 / 変化の見落とし / 動画認職 / 大きさの恒常性 / チンパンジー / ヒト乳児 / 運動知覚 / 動画知覚 / 認識 / 新世界ザル / ヒト / ニホンザル / 動画認識 |
研究概要 |
近年、認知心理学研究のさまざまな領域において、動的表象(Dynamic mental representations)の問題がクローズアップされつつある。わたしたちをとりまく世界は常に変動している。そのような世界の中でわれわれは時々刻々変化する情報を処理し、適切な行為を選択している。このような事象に対する心的表象は、瞬間瞬間を切り取った静止画像のような静的表象ではなく、過去や将来の状態をも内包したより動的なものであると考えられる。また、動的な表象が形成されるためには、概念や知識といったトップダウンからのフィードバックが必須である。比較認知科学にとって重要な問いは、このような動的表象にかかわるメカニズムがいかにして獲得され進化してきたのか、そしてその進化を規定した要因は一体何か、といった問いかけなのである。そこで、本計画では、チンパンジー、マカクザル、新世界ザル、ヒト成人、ヒト乳児、などの各種霊長類を対象に、動的表象の形成の系統発生的基盤とその適応的意義を探るため、比較認知科学および比較認知発達の視点から検討を行ってきた。その結果、動画の知覚、変化の見落とし、絵画的奥行き知覚などについて、各種霊長類での知覚・認知特性を明らかにするとともに、注意と運動情報の関係、運動方向判断に及ぼす知識などのトップダウンの影響、顔に含まれる諸情報の処理と動的表象の関係などについても比較認知科学、比較認知発達の観点から研究を進めた。
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