研究課題
基盤研究(B)
研究代表者はシナプス前終末の構造的、機能的破綻を特徴とする軸索ジストロフィーマウス(略してgadマウス)の原因が脱ユビキチン化酵素の一つで神経細胞特異的な発現を示すubiquitin C-terminal hydrolase I(UCH-L1)遺伝子の欠失であることを以前に明らかにした(Nature Genetics,1999)。この成果以降、研究代表者は脱ユビキチン化酵素に関する研究を発展させてきたが、本研究ではさらに脱ユビキチン化酵素を中心座標にすえた神経細胞の生存や機能発現における新たな制御コミュニティの存在を証明することを目的とした。その結果、UCH-L1は酵素として作用するだけでなくユビキチンと結合し、ユビキチン代謝を安定化させる因子としても働き、神経伝達物質受容体の活性化、神経初期分化において重要な役割を担う可能性が示された。また、UCH-L1に近縁のUCH-L3は網膜視細胞のストレス脆弱性に関してUCH-L3欠損マウス網膜ではカスパーゼ非依存性アポトーシスが亢進していることが示された。UCH-L3はUCH-L1と相反する細胞保護的作用を有している可能性が考えられる。以上、本研究の成果から、蛋白質の品質管理機構として近年重要性が高まっているユビキチンシステムのなかで脱ユビキチン化酵素は多彩な生理作用を有し神経細胞の生存やその機能の発現・維持に重要な役割を担っていることが示唆された。
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