研究課題/領域番号 |
16300169
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医用システム
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
椎名 毅 筑波大学, 大学院システム情報工学研究科, 教授 (40192603)
|
研究分担者 |
山川 誠 筑波大学, 大学院システム情報工学研究科, 講師 (60344876)
宮永 直人 筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 講師 (00241828)
三竹 毅 (株)日立メディコ, 技術研究所第一部, 部長
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
11,400千円 (直接経費: 11,400千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2005年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2004年度: 5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
|
キーワード | 超音波計測 / 組織弾性イメージング / がん診断 / 非侵襲生体計測 / 内視鏡的手法 / 医用画像診断 / 治療支援 / QOLの向上 |
研究概要 |
組織弾性(硬さ)は、疾病による組織性状の変化を敏感に反映するため、これを超音波により定量的に捉えようとする組織弾性イメージングが、癌等の早期診断や良悪性の鑑別診断に有効な手段として注目されている。我々は、これまで通常の超音波検査と同様に、探船子を手で操作しながら組織弾性像として歪み(変形率)の分布を高速、高精度に画像化する複合自己相関法を考案し、乳癌検査用の臨床診断装置として実用化した。 一方、従来の歪み分布としての組織弾性像は、圧迫の程度に依存し定性的であるという問題が残されている。また、体表だけでなく、内視鏡的計測すなわち経食道、経直腸などの探船子で組織弾性像が得られれば、組織性状に関わる新たな診断情報が付与され、診断精度の向上に寄与することは確実である。 このため、本研究では、これまでの組織弾性イメージング技術の定量化をはかることで診断能を向上させ、さらに適用部位を拡大することで、体腔内アプローチによる内視鏡的手法で組織弾性イメージングを可能とするシステムの開発を目指した。 1)能動型組織弾性イメージングシステム 外部から組織を圧迫して歪み分布を得るいわゆる能動型として、前立肺癌診断を目的に経直腸探触子での自動圧迫により、定量的な前立腺の組織弾性像を得る方法を検討した。 2)受動型組織弾性イメージングシステム 心拍動による動きから組織歪みを計測する受動型の場合として、経食道探船子を用いて大動脈プラークの弾性計測を可能とする手法について検討した。また、膵炎等びまん性の疾患についての定量的な診断法についても検討した。 3)組織弾性の定量的計測 組織弾性イメージと組織病理との関係を把握するため、圧縮試験機を用いて擬似生体材料および摘出組織の弾性の定量的な測定を試みた。 上記により、内視鏡的組織弾性イメージング法の実用化のための要素技術の開発と、今後の研究開発の方向性を示すことができた。
|