研究課題
基盤研究(B)
(1)集束超音波によるアポトーシス発現経路の解明KDH-8肝癌を有するラット皮下腫瘍を用いて集束超音波によるアポトーシス関与の検討をおこなった。[結果]1.病理学的検討 TUNEL染色において10W×0.5秒および10W×1.0秒でアポトーシス細胞の発現が非照射群より増加しており,20W×1.0秒,30W×1.0秒では有意に低下していた(P<0.05)。2.局所効果・生存率 照射群と非照射群の生存率は有意に照射群の生存率が良好だった(P<0.05)。3.アポトーシスの発現 Hoechst 33258染色において20W×1.0秒以下の照射エネルギー条件では有意にアポトーシス発現が高かった。4.カスペースの活性 caspase-3の活性が最も高く,-8の方が-9/6より活性が高かった。[結語]集束超音波の抗腫瘍効果において熱変性凝固壊死の他にアポトーシスが殺細胞の機序となりうることが明らかとなった。集束超音波においてはcaspase-8を実行過程とする細胞膜誘導によりアポトーシスが活性化されたことが示唆された。(2)微少気泡存在下における集束超音波作用発現増強の検証家兎の皮下に移植したVX_2腫瘍に(1)微少気泡を加えないコントロール、(2)Optison(4.8μm/ml)添加、(3)Definity(5μ/ml)添加、(4)Levovist(300mg/ml)添加にてそれぞれ集束超音波を照射した。[結果]Levovist, Optison群においてはコントロール群と比較して腫癌の壊死範囲は広範であった。特にOptison群では腫瘍はほとんど完全壊死となっていた。[結語]微少気泡添加により、集束超音波単独に比較してより効率的な抗腫瘍効果が現れることが明らかとなった。すなわち、集束超音波による腫瘍ablationは微少気泡を添加することでより効率的かつ安全な治療法となることを明らかとした。
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