研究課題/領域番号 |
16300176
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医用システム
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
西岡 利彦 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (10364746)
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研究分担者 |
佐々木 修 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (90364794)
眞崎 暢之 (真崎 暢之) 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (00364795)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
14,300千円 (直接経費: 14,300千円)
2005年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2004年度: 11,100千円 (直接経費: 11,100千円)
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キーワード | 超音波 / 気泡含有リボソーム / 血栓破砕 / リポソーム |
研究概要 |
超音波の血栓破砕増強に至適な気泡含有リボソームを開発し、その効果を家兎及び犬の動脈血栓モデルを用いて確認した。 1.ナノサイズ気泡含有リボソームの調製 脂質組成、サイズ(200-800nm)、封入するガスの種類を変えた各種気泡含有リボソームを作成し、その超音波画像の輝度増強効果及びその持続時間をin vitroで検討した。その結果、リボソームの構成脂質としては、DSPC,DSDPE-PEG2000-Ma1とコレステロールの組み合わせが、パーフルオロカーボンガスの種類としてはperfluoropropaneが、リボソームのサイズとしては200-280nmが最適であった。 2.ナノサイズ気泡含有リボソームの血栓特異的リガンド修飾 RGD組成を含む各種ペプチドと血小板グリコプロテインIIb/IIIa抗体をリボソーム表面のmaleimide基に結合させて血栓特異性を付与した後、in vitroで血栓の超音波画像の増強効果および低周波超音波照射による血栓破砕増強効果について検討したところ、CGGGRGDF配列のペプチドが最も効果が大であった。 3.小動物抹消血管血栓閉塞モデルを用いた血栓特異的気泡含有リボソームと低周波超音波の併用による血栓破砕効果の検討 家兎の腸骨動脈に血栓を作成して、血栓特異的リボソームを静脈内投与したところ、超音波画像上有意な血栓輝度の上昇を認めた。ひき続いて同部位に27kHzの低周波超音波を照射したところ、10例中9例で閉塞動脈の再疎通を認めたが、血栓特異的リボソームを投与していないコントロール群では10例中4例しか再疎通が得られずその差は統計学的に有意であった。 4.犬冠動脈血栓閉塞モデルを用いた血栓特異的気泡含有リボソームと低周波超音波の併用による血栓破砕効果の検討 犬冠動脈に血栓を作成して、血栓特異的リボソームを静脈内投与したところ、超音波画像上有意な血栓輝度の上昇は6頭中4頭で認められた。ひき続いて同部位に27kHzの低周波超音波を照射したところ、6頭中3頭で閉塞冠動脈の再疎通を認めたが、血栓特異的リボソームを投与していないコントロール群でも6頭中2頭で再疎通が得られ、その差は統計学的に有意ではなかった。
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