研究課題/領域番号 |
16300196
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
身体教育学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
関根 正美 岡山大学, 教育学部, 助教授 (50294393)
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研究分担者 |
畑 孝幸 長崎大学, 教育学部, 助教授 (00156332)
深澤 浩洋 電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (50313432)
石垣 健二 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 助教授 (20331530)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | コミュニケーション行為 / 身体的な意味生成 / 世代の交流 / 記録と物語 / 身体活動 / 意味生成 / 身体的な超越論的他者 / 身体関係 / スポーツ倫理 / 知覚経験 / コミュニケーション / 他者理解 / スポーツ / 競争 / 協力 |
研究概要 |
本研究は5項目の個別課題を明らかにすることによって進められた。その個別課題に対する成果は次の通りである。(1)身体関係によって生み出されるコミュニケーションとは共通の意味を作り出すことである。(2)そのようなコミュニケーション行為を促進するためのスポーツ実践は、人間相互の関心をスポーツ参加者に呼び起こすことで可能になると考えられる。(3)生涯スポーツ実践の中でコミュニケーション行為の成立を図るのであれば、「関心」と「共感」を参加者相互に生み出す場の設定が必要である。(4)コミュニケーションによる身体的な意味生成は人間にとって新たな世界と地平を開示する。その際重要なことは、世代間の中で上の世代が身体運動によって地平の拡大を行うことで同時代に生きる異なる世代の交流が意味を持つようになる。(5)世代間のコミュニケーションを促進するための生涯スポーツのあり方は、記録重視の実践から物語の創出を可能にする実践へのあり方が主張された。世代間のコミュニケーションや他者理解を促進するための生涯スポーツは、単に高齢者スポーツを意味するのではない。競技スポーツも含めた実践のあり方が追求される必要がある。その時に、スポーツの中に創出された物語は世代を超えて受容される可能性が主張された。3年間の研究課題の総括として次のことが明らかになった。すなわち、生涯スポーツ実践において世代が共有しうる意味生成と物語の創出をすることで、世代間のコミュニケーションや他者理解を促進する活動になる。そしてそれは、健康などと並ぶスポーツの新たな価値になるのである。
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