研究課題/領域番号 |
16300270
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
田中 毎実 京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 教授 (70093432)
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研究分担者 |
大塚 雄作 京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 教授 (00160549)
松下 佳代 京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 教授 (30222300)
大山 泰宏 京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 助教授 (00293936)
溝上 慎一 京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 助教授 (00283656)
酒井 博之 京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 助手 (30283906)
神藤 貴昭 京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 助手 (00314261)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
14,400千円 (直接経費: 14,400千円)
2006年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2005年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2004年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
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キーワード | FD(Faculty Development) / ポートフォリオ / 授業観察 / 協調学習 / コミュニケーション / 相互研修 / 電子メディア / 質的研究 / Faculty Development / 電子ネットワーク化 / Web-based / フレーム / 授業公開 / 教育主体 / ティーチングポートフォリォ / FD / 大学授業 / 電子化 / ネットワーク / 公開授業 / フィールドワーク / Web |
研究概要 |
第一の研究の柱は、大学授業の電子メディア化であり、KNV(Kyoto-Naruto Virtual University)と命名された遠隔教育の実践研究が行われた。ここでは、2大学の混成グループが電子掲示板とビデオチャットを通し、「教育」に関する議論を展開した。この実践研究は、通常のCSCLと異なり、(1)学習のゴールは予め決定されていない、(2)学習者は複数のメディア状況(電子掲示板、ビデオチャット、自集団成員との対面的対話)を組み合わせ、自らの学習環境を構築するという特徴を持つデザインとなっている。これを通して学習者は、学習コンテンツばかりでなく、電子メディア上と対面状況でのコミュニケーション双方を反省的に捉え、コミュニケーションに関して自覚的に深く考察するに至った。さらに、この実践研究のメタ的研究として、電子メディア上における「学習主体」や「学習」という概念自体を、メディア研究や教育思想史の観点を参照しつつ批判的に検討された。 第二の研究の柱は、大学授業に関する研究・研修の電子メディア化である。まず、優れた大学授業実践の電子ポートフォリオを作成し、Webに公開した(大学授業ネットワーク)。これを発展させ、授業研究アーカイヴ、FDに関する情報等を統合的に電子化し、発信する「大学教育ネットワーク」をデザインし、専用のWebページをスタートさせた。これは、オンラインを対面型の教員相互研修の補完とするのではなく、オンラインへの参加やアクセスを通し、日常の対面型の大学教員の自己研修や相互研修を組織化するよう構想されている。これに関連し、授業実践の動画をWeb上に公開し、それをもとに授業検討を行い、オンライン上に相互研修共同体を構築する「Web公開授業」のシステムを開発した。このプロジェクトには、京都大学を含め3つの国立大学法人が参加し、次なる共同研究開発へとつながった。
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