研究課題/領域番号 |
16300278
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
|
研究機関 | 徳山工業高等専門学校 |
研究代表者 |
門脇 重道 徳山工業高等専門学校, 機械電気工学科, 教授 (90035056)
|
研究分担者 |
藤本 浩 徳山工業高等専門学校, 助教 (00311085)
石田 浩一 徳山工業高等専門学校, 講師 (50222998)
兼重 明宏 豊田工業高等専門学校, 機械工学科, 教授 (70224615)
桜本 逸男 (櫻本 逸男) 徳山工業高等専門学校, 准教授 (70225853)
藤満 達朗 徳山工業高等専門学校, 教授 (70035062)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
7,670千円 (直接経費: 7,400千円、間接経費: 270千円)
2007年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2006年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2005年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2004年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
|
キーワード | 高専 / 学生特許 / 創造教育 / 創造演習 / 実践教育 / 特許教育 / 使える技術 / カリキュラム |
研究概要 |
高専教育の特質は、高校年齢段階から大学入試に縛られることなく、自分の興味や関心あることを伸ばし、より深めていけることであり、それらの作業を通して自主性、発想力を養うことができる点にある。そしてその条件を最大限に活かすものとして、学生の発想を活かしたアイデアを特許出願、試作、商品化まで進めることを通して創造力育成を図る効果的な教育方法を見いだすことが本研究の目的となっている。 そしてこの目的のもとで創造教育と特許教育を組み合わせる教育方法によって4年間の取組みを行い、これらの教育方法による成果の到達点として示すことができるものが、『大学と学生』(通巻524号)掲載論文のタイトルである"情報化の時代における教育の先端を示す高専生よる知的創造サイクル"である。すなわち情報化の進展によって学生の潜在力は向上していると考えられるが、現状の普通教育ではその潜在力が活かされておらす、逆に意欲の低下を招いてしまう状況にある。しかし高専は大学入試がないという利点を生かした発想を引き出す教育により、アイデア創出を促し、さらにそれを特許出願、試作、製品化にまで進めていくことによって、学生の意欲、発想力を格段に高めることができるばかりでなく、これら知的創造活動、特許活動を通して得られる利益の一部が、学生の自発的な申し出により還元され、それらが次の創造活動を支えるいわゆる知的創造サイクルを構築できることを実証した。大学教員の研究活動でも知的創造サイクルを形成することは困難な中で、高専生がそれを可能としたということは、これまでの教育では考えられない成果であり、本取組みで行った教育方法の優位性を示すものである。 このような成果をみれば、意欲低下が著しく危機的状況の日本の教育を再生するには、本取組みで示される教育方法を、高校-大学教育に全面的に適用することが必要だと考える。
|