研究課題/領域番号 |
16310112
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会システム工学・安全システム
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
片井 修 京都大学, 情報学研究科, 教授 (50089124)
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研究分担者 |
川上 浩司 京都大学, 情報学研究科, 准教授 (90214600)
須藤 秀紹 室蘭工業大学, 工学部, 准教授 (90352525)
塩瀬 隆之 京都大学, 情報学研究科, 助教 (90332759)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
16,860千円 (直接経費: 15,600千円、間接経費: 1,260千円)
2007年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2006年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2004年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | ビジネスプロセスモデル / 様相性 / コミュニティデザイン / 生態心理学 / 創発 / ビジネスプロセス / 社会システム / 相補性 / 様相論理 |
研究概要 |
ローカルな利益追求が逆にグローバルな衰退をもたらす社会現象の発生を説明する一つのキーワードは「社会システムの様相性」である。本研究は、社会システムとの相互作用を無視できない好適な対象としてビジネスプロセスをとりあげ、その様相性に注目した設計方法論の構築を目指した。4年間の研究成果を以下にまとめる。 [基礎理論(theory)]対象とする系には、それを規定するダイナミクスが「因果関係」ではなくむしろ系外との「バランス」にあるという特徴がある。そこで研究当初から、生態(エコロジカル)システムに見られる知見の導入を試み、「秩序化/脱秩序化」などの相補的な図式で捉えられる現象発生メカニズムを構想した上で、最終年度までには対象系を絞ってそのメカニズムを活用する方策を示した。 [デザイン支援手法の確立(method)]設計支援システムという一つの計算機アプリケーションとして実装するまでには至らなかったが、E-businessにおいて離散的・分権的な各セクターが、時間様相と義務様相を媒介としたインタラクションを引き起こす場合を対象として、隠されたコンフリクトの発見とその解消をする方法を提案した。 [実践(practice)]ビジネスプロセスの定義として「人-モノ-環境の相互作用を無視できない系」を採用すれば、その相互作用を顕在化するフィールドの一つとして、インクルーシブデザインWSが好適である。我々はこのWSを月例で開催し、オーガナイザ集団という小規模な社会、WS参加者集団という中規模な社会、デザイン結果のユーザをも取り込んだ規模の社会が、WS開催という活動を媒介として形成される様子を、実践的に検証した。現在はその結果をまとめている段階であり、来年度中に報告する予定である。
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