研究分担者 |
渕野 哲郎 東京工業大学, 理工学研究科, 助教授 (30219076)
青山 敦 立命館大学, 理工学部, 教授 (10322091)
武田 和宏 静岡大学, 工学部, 助教授 (60274502)
濱口 孝司 (浜口 孝司) 名古屋工業大学, 工学研究科, 助手 (80314079)
北島 禎二 東京農工大学, 工学部, 助手 (80273845)
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配分額 *注記 |
11,000千円 (直接経費: 11,000千円)
2006年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2005年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2004年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
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研究概要 |
既存の運転支援システムは対象プロセス固有に設計されたものが多く,プロセス安全管理に関する知識,情報の整理,メンテナンス等において多くの課題を残している.本研究課題では,リスク管理情報をプラントの安全運転管理に利用する方法を提案した. 1.安全運転管理システムの知識ベースとなるプラントライフサイクルにわたるリスク管理情報の獲得と整理方法を検討した.また,従来の設計論理表現モデルを拡張し,安全対策の候補,及び最終的な設計結果とその選定根拠の関連を記述するモデルを提案するとともに,簡易的な情報検索システムを提案した.この方法を基に,リスク管理情報を安全運転管理支援に利用するための方法について検討し,プラント運用時の変更管理支援を目的としたフレームワークとプラント異常発生時にオペレータによる操作決定を支援する方法を提案した. 2.従来提案されている符号付き有向グラフを用いた異常診断法,プロセス制御に関する情報を用いた異常時対応操作決定について,各々の出力情報を基に一連の安全運転管理を支援するための情報の流れを見直し,運転支援システムのあるべき姿をまとめた.また,know-howとして蓄積された異常診断や対策立案に関する知見を他の情報と組み合わせ,さらに,類似のトラブル事象を参照することにより異常診断と対策立案の連携を支援する方法を提案した.その他,設計に関するデータ,現場で使われる用語集,ビューポイントなど整理したオントロジーなどを連携させることで,類似事象のトラブルレポートも活用できることを示した. 3.バッチ制御の国際標準規格ISA-S88のモデルを基に,安全インターロックを基本構成要素としたバッチ制御システムのモジュール化を促すバッチプラント設計指針を示し,設計から実装までの各段階で必要となる情報を整理した.例題プラントのモデル作成を通じて,ISA-S88のプラント設計,及び実装への利用について検証した.
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