研究課題/領域番号 |
16310118
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会システム工学・安全システム
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研究機関 | 早稲田大学 (2005-2006) 青山学院大学 (2004) |
研究代表者 |
高森 寛 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (30082671)
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研究分担者 |
野口 悠紀雄 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (90008649)
加藤 敦 同志社女子大学, 現代社会学部, 教授 (00329963)
蟻川 靖浩 早稲田大学, 商学学術院, 助教授 (90308156)
辻村 元男 龍谷大学, 経済学部, 助教授 (40335328)
山口 浩 駒沢大学, グローバル・メディア・スタディーズ学部, 助教授 (70433761)
中里 宗敬 青山学院大学, 大学院国際マネジメント研究科, 教授 (90207754)
井手 正介 青山学院大学, 国際マネジメント研究科, 教授 (10316896)
清水 康司 青山学院大学, 国際マネジメント研究科, 助教授 (60286226)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
12,200千円 (直接経費: 12,200千円)
2006年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2005年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2004年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
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キーワード | 金融技術 / リアルオプション / 投資戦略 / リスクと価値 / インセンティブ契約 / ガバナンス / 価値創造 / 契約技術 / リスク / 契約の経済学 / 経営戦略 / エージェンシー / 最適投資の理論 / モラル・ハザード / リスク分析 / ゲームの理論 / 契約の技術 / ゲームとエージェンシー / 投資戦略と価値 / 企業間提携 / 事業プロジェクトの価値 |
研究概要 |
本研究課題は、「わが国の産業社会の再生にむけて、今後取り組むべき重要な課題はなにか」という意識にたって、調査・研究を行い、研究成果として、次の事項を明らかにした。 ●わが国の戦後35年にわたる奇跡といわれた高度成長を支え、駆動した経営パラダイムが、1990年代に入り、その勢いを失速し、バブル崩壊を経験した経過を分析し、今後のイノベーションの源泉となるモデルと原理を明らかにした。 ●新しい時代へむけての組織と産業の活性化には、すべてのステークホルダーの諸関係の再構築と、新しいガバナンスの確立への戦略形成が重要であることを示した。 ●市場経済の躍進の原動力となった金融発明「株式とエクイティ資本」が内包する強いインセンティブと、それが駆動する投資戦略と意思決定が今後のイノベーション戦略の柱となることを示した。 ●電力産業など、長い間、政府・官僚の主導のもとに管理・規制され、停滞した産業には、市場の原理、競争の原理の導入が急務であることを示した。 ●金融技術と関連の領域、ゲーム理論、契約理論、産業組織論などに、有用な知識・知見を探検し、研究開発やM&A等に係わる競争戦略、産業政策、制度設計などには、リアルオプションのモデルと枠組みが、リスクに挑戦しての価値創造の原動力となることを特定した。 ●以上の問題意識および仮説をもとに、公開研究会シリーズ「金融技術と経営」を開催し、これら研究会での討論をもとに、論文集としての図書を2冊、刊行した。 本公開研究会に参加した研究者・実務家が中心になって、2006年7月に、「日本リアルオプション学会」を設立するに至った。
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