研究課題/領域番号 |
16310146
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物分子科学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
大海 忍 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (20160046)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
13,600千円 (直接経費: 13,600千円)
2006年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
2005年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
2004年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
|
キーワード | 蛋白質 / タンパク質 / C末端 / カルボキシル末端 / 抗体 / プロテオーム / プロテアーゼ / アミノ酸残基 / 構造解析 |
研究概要 |
切断部位特異抗体は、ポリペプチド末端付近のアミノ酸配列に特異的に結合する特殊抗体で、タンパク質分解反応をin situで解析するために使われてきた。近年、カスパーゼ基質のひとつに対して作成した切断部位特異抗体を利用して新規カスパーゼ標的分子が発見され、本抗体の抗原認識特異性を調べるきっかけとなった。カスパーゼによって限定分解され生じたポリペプチドのC末端に対する切断部位特異抗体は、ペプチドライブラリーを利用して調べると、末端一番目のアミノ酸は厳密にアスパラギン際を、末端から二番目のアミノ酸に対しては、類似したアミノ酸を識別できなかった。また、末端から三アミノ酸残基よりも内部の配列に対しては特異性が見られなかった。そこで、カスパーゼ基質のC末端に対する切断部位特異モノクローン抗体を改めて作成し特異性を調べると、末端から二残基目についても類似アミノ酸を識別する抗体が得られた。このことから、モノクローン抗体を利用すれば400種類程度の切断部位特異抗体でタンパク質末端をタイピングできる可能性が示される。本研究の結果から、切断部位特異抗体が、従来のC末端分析法に代わって利用できるための基盤が確立し、次世代プロテオミクスツールとして活用できることが明らかとなった。
|