配分額 *注記 |
15,300千円 (直接経費: 15,300千円)
2006年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2004年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
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研究概要 |
花の香気生成・発散における分子機構に関わる低分子、および生合成酵素群が、植物が受ける明暗条件によって著しくその生体内レベル、活性を変動させることを研究代表者らは見出してきた。本研究では特に、バラの主要香気成分である2-フェニルエタノール(2PE)とそのβ-グルコピラノシド(2PEG)の生合成経路を明らかにし、ここに関わる低分子、酵素、遺伝子群:フェニルエタノイドシステムを解明し、これらに及ぼす光の影響を詳細に検討する事を目的として研究を展開した。 1.PLP-芳香族脱炭酸酵素AADC,フェニルアセトアルデヒド(PA1d)還元酵素PARの精製・単離: L-フェニルアラニン(Phe)からPA1dを生成するAADCおよび2PEの生合成前駆体であるPA1dを還元するPARををバラ花弁から単離した。また,それらの酵素機能を解明した。 2.β-グルコシダーゼの同定:バラ花弁から酵素の精製に成功した。部分加水分解後、TOF-MS/MSによりアミノ酸配列の解明を試み、MASCOT検索したところ既存のβ-グルコシダーセの保存配列を基にして全長を解明した。また,バキュロウイルス感染昆虫細胞による本遺伝子の発現にも成功し,現在機能解析をすすめている。 3.バラ花弁を用いた香気発散に対する明暗応答:無傷バラを用いた香気の発散実験では、花の大きさ、時期等により、発散量が異なる。これを解決すべく、花弁を水に浮力べ、香気成分発散における変動を追究した。花弁だけでも明暗に応答した規則的な発昔リズムを確認したまた,青,赤,緑,白色LED光源を利用して明暗応答を検討したところ,赤色光に強く反応することがわかった。しかし,連続光照射,暗黒下では発散量力著しく減少した。発散機構と遺伝子発現・酵素活性等との関係を検討している。
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