研究課題/領域番号 |
16310167
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
天児 慧 早稲田大学, 大学院・アジア太平洋研究科, 教授 (70150555)
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研究分担者 |
水島 司 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (70126283)
柳沢 悠 千葉大学, 法経学部, 教授 (20046121)
加藤 弘之 神戸大学, 大学院・経済研究所, 教授 (70152741)
広瀬 崇子 専修大学, 法学部, 教授 (20119431)
園田 茂人 早稲田大学, 大学院・アジア太平洋研究科, 教授 (10206683)
菱田 雅晴 法政大学, 法学部, 教授 (00199001)
井上 恭子 大東文化大学, 国際関係学部, 教授 (70365857)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
15,300千円 (直接経費: 15,300千円)
2005年度: 7,300千円 (直接経費: 7,300千円)
2004年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
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キーワード | ガヴァナンス / 市場化 / IT産業 / アイデンティティー / モビリティー / 中産階層 / ディアスポラ / 対外戦略 / 中産階級 / 経済発展と社会保障 / 格差と貧困 / 脅威論と安全保障 / メディアと報道の自由 / 市民社会化 / 政治体制比較 |
研究概要 |
平成16年度より始めた中国とインドのダイナミックな変容を内と外から比較、相互作用の視点から捉えるという研究プロジェクトは、17年度が最終年となった。 まず主なプロジェクト活動について 前年度と同様、定例の研究会を継続すると同時に、平成17年8月1日〜3日にかけて研究合宿を行い、各分担者からの集中的な報告と、それに関連した相互の意見交換を行った。また平成18年1月28日には丸1日の集中合宿を行い、各分担者の研究の到達点と、執筆にあたっての課題などに関する報告を求め、その上で執筆概要に関する意見交換を行った。さらに3月5日から12日までの間、インドのデリー、アムリットサル、チャンディガルなどを訪問し、ジャワハール・ネルー大学、パンジャブ大学などでの学術シンポジウムを行うと同時に、各地の農村視察などを実施した。 最終的には、中国とインドに関する出版企画を考えているが、その基本的な項目としては、Iガヴァナンス(統治)、IIマーケット(市場)、IIIモビリティー(移動)、IVアイデンティティー、Vストラティジー(戦略)、VIセキュリティー(安全)の6つに絞り、それぞれの項目の中で幾つかの共通した論点を設定しながら、それらに対する中国側、インド側の回答を試みるといった手法でまとめていくことにした。例えば、ガヴァナンスに関する論点としては、以下のような点を検討する。 1=広大な領域空間の支配、膨大な人口、多民族と地方主義の強い社会の統合の基本思想は何か。 2=共通して巨大な領域、人口を抱え、(半)植民地化の歴史体験を有している2つの大国が、第二次大戦後は一党独裁体制と多党制自由主義体制という相異なる政治体制を選択した。統治における相違点、共通点とは何か。 3=対外開放、市場化政策に対応した新しいガヴァナンスの創出は見られるか。 4=統治される側(社会・民衆)の政治社会・文化の特徴をどのように理解するか。 中印を比較、関係、影響などの視点からどう捉えるかの課題は、容易ではなかったが有意義であった。
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