研究課題/領域番号 |
16310171
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ジェンダー
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
宮地 尚子 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (60261054)
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研究分担者 |
安川 一 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (00200501)
後藤 弘子 千葉大学, 大学院・専門法務研究科, 教授 (70234995)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
15,320千円 (直接経費: 14,300千円、間接経費: 1,020千円)
2007年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2006年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2005年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2004年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
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キーワード | トラウマ / ジェンダー / セクシュアリティ / PTSD / 解離 / 暴力 / DV(ドメスティック・バイオレンス) / 精神医学 / 性暴力 / DV |
研究概要 |
1)「外傷性精神障害」やトラウマ反応にジェンダーが及ぼす影響、2)「外傷性精神障害」やトラウマ反応がジェンダーやセクシュアリティの構築に及ぼす影響、3)「外傷性精神障害」やトラウマ反応と、ジェンダーやセクシュアリティの構築との相互作用、を明らかにすることを目的に、学際共同研究を行った。 その結果、ジェンダーやセクシュアリティに基づく暴力は長期の親密な対人関係の中で起こることが多く、外傷的状況への順応や、「外傷的事件」とそれへの「トラウマ反応」の相互作用・悪循環がおこりやすいこと、ジェンダーやセクシュアリティの構築はその中に複雑に組み込まれておきていること、トラウマとジェンダーの交差する場所として「親密的領域」を理論的に捉え直す必要があること、そこでの愛着の混乱や感情調整困難、セクシュアリティと解離の親和性に目を向けることが重要であることなどが明らかになった。成果として、多文化間精神医学会学会誌「ジェンダー・暴力・身体」特集号、著書『トラウマの医療人類学』、世界トラウマティックストレス学会シンポジウム、メールサバイバー国際会議等で発表。医療現場におけるドメスティック・バイオレンス被害者への支援や介入のあり方について、トラウマとジェンダーの視点から検討し、医学系雑誌に連載、その成果を書籍化した。また、トラウマの発話可能性についてジェンダーやセクシュアリティの影響を重視して分析したものを人文系雑誌に連載、その成果を書籍化した。
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