研究課題/領域番号 |
16320005
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
中岡 成文 大阪大学, 文学研究科, 教授 (00137358)
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研究分担者 |
霜田 求 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (90243138)
本間 直樹 大阪大学, コミュニケーションデザイン・センター, 准教授 (90303990)
寺田 俊郎 明治学院大学, 法学部, 助教授 (00339574)
稲葉 一人 科学技術文明研究所, 特別研究員
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
11,680千円 (直接経費: 10,900千円、間接経費: 780千円)
2007年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2006年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2005年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2004年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
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キーワード | ソクラティク・ダイアローグ / 遺伝カウンセリング / 科学技術コミュニケーション / 哲学カフェ / 公共的対話 / 医療メディエーション / サイエンスコミュニケーション / 子どもの哲学 / リビングウィル |
研究概要 |
公共的対話にはさまざまな種類・形態のものが考えられるが、本研究ではドイツに発祥したSD(ソクラティク・ダイアローグ)ないしNSD(ネオ・ソクラティク・ダイアローグ)、およびそれを本研究代表者らが社会的イシューに適用できるよう改善した対話コンポーネンツを念頭に置いた。 1.ウィーン高等研究所で年来NSDを応用して公共的対話の研究を推進しているグループと協同し、今回は主としてウィーン側の研究デザインに基づいて、遺伝カウンセリングの分野における対話をオーストリア、ドイツ、日本で複数回実施し、その成果を分析し、国際的に比較した。その結果、日本における遺伝カウンセリングの現状や問題点(医療のオリエンテーションとなるべき社会的合意の未成立など)、およびオーストリアおよびドイツと日本との間にある遺伝医療・遺伝カウンセリング制度・風土の相違(クライアントと家族との関係など)を明らかにすることができた。 2 大阪大学コミュニケーションデザイン・センター(CSCD)のスタッフと協力してサイエンスカフェを試行し、サイエンスコミュニケーション一般のうちでサイエンスカフェが占める特異な位置について分析するとともに、新しく開発された街の住民のニード開発と絡むサイエンスコミュニケーションに際して心得るべき諸点(環境、方法論、進め方等)を明らかにした。 3 サイエンスショップなどの参加型テクノロジーアセスメントについて,CSCDのスタッフと協力して国内他大学・研究機関との連携を深め、また猪名川の水質をめぐるサイエンスショップに参加した。これらの活動成果とその分析は、我が国におけるサイエンスショップ活動の今後の方向性を考えるうえで、重要な意味をもつ。 4 医療メディエーションのプログラムに向けた教育機会を設定し、医療を中心としたコミュニケーション改善の必要について周知すると同時に、一定の方向性を示唆することができた。
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