研究課題/領域番号 |
16320012
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
宗教学
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研究機関 | 石川県立看護大学 |
研究代表者 |
浅見 洋 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (00132598)
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研究分担者 |
金川 克子 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (10019565)
天津 栄子 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (30020027)
島 岩 金沢大学, 文学部, 教授 (40115580)
清水 邦彦 金沢大学, 文学部, 助教授 (50313630)
水島 ゆかり 石川県立看護大学, 看護学部, 助手 (40347365)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | 死生観 / ケアニーズ / ターミナルケア / スピリチュアル / 死の受容 / ケア・ニーズ / スピリチュアルケア |
研究概要 |
石川県能登地区で訪問看護師を対象に、在宅における終末期高齢者が表出した死生観に関する聞き取り調査を実施した。表出された死生観を含む言語はデータとしてコード化し、それらを質的に分析、分類した。分析結果を宗教学的視点から考察した結論として、(1)訪問看護師等の研修に死生観教育を取り入れることの意義、(2)地域における宗教文化の継承が死の準備教育としての機能を担っていること、の二点が示唆された。在宅での終末期療養は、病院・施設とは異なって、日常生活の延長上にある死への過程(生の過程)であり、ほぼ高齢者のそれまでの生活習慣や環境が持続されている。特に、能登のような地域では、伝統的な宗教的伝統や儀礼などを身近に意識しながら、在宅療養者は自然な死への過程を辿っていく。そこでは在宅医療関係者の献身的な努力とともに、現在も伝統的な宗教的・習俗的な死生観が高齢者の望む終末期を演出する一つの装置として機能している。 石川県中能登町における「在宅終末期医療の実態と住民の意識」に関する調査研究を実施した。中能登町における在宅死割合は近年減少傾向ではあるが、全国や石川県と比較すると在宅死割合の高い町である。また、住民の約4割が「終末期に最後まで療養したい場所」を「自宅」と回答している。そうした実態を支えている最大要因は「住み慣れた場所で、最期まで好きなように過ごしたい」という住民意識である。対して、「家族に囲まれて」や「出来るだけ長生きして」という伝統的死生観に依拠する在宅死希望は減少しつつある。こうした調査結果を踏まえると、地域中核病院をもたない中能登町で在宅終末期医療を充実させるためには、(1)在宅療養支援診療所の増加、(2)町内の診療所、訪問看護ステーション等の連携強化、(3)地域包括支援センターの在宅終末期医療に関する啓発活動と相談機能の強化が当面の課題となる。
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