研究課題/領域番号 |
16320023
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美学・美術史
|
研究機関 | 国際日本文化研究センター |
研究代表者 |
PATRICIA Fister (2006) 国際日本文化研究センター, 海外研究交流室, 助教授 (70310779)
稲賀 繁美 (2004-2005) 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (40203195)
|
研究分担者 |
原田 平作 愛媛県美術館, 名誉館長 (50198925)
樋田 豊郎 京都工芸繊維大学, 美術工芸資料館, 助教授 (40132708)
松原 龍一 京都国立近代美術館, 学芸課, 主任研究官 (40270491)
鈴木 禎浩 (鈴木 禎宏) お茶の水女子大学, 生活科学部, 助教授 (80334564)
芳賀 徹 京都造形芸術大学, 芸術学部, 学長 (10012303)
芳井 敬郎 花園大学, 文学部, 教授 (30140106)
フィスター パトリシア 国際日本文化研究センター, 海外研究交流室, 助教授 (70310779)
栗本 夏樹 京都市立芸術大学, 美術学部, 専任講師 (60254314)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
11,300千円 (直接経費: 11,300千円)
2006年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2005年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2004年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
|
キーワード | 伝統工芸 / 京都 / 文化行政 / 芸術諸学 / 伝統工藝 / 伝統的工芸 / 陶磁器 / 漆芸 / 染織 / 茶道具 / 金工 |
研究概要 |
京都は「伝統的工芸品」および「指定外伝統的工芸品」の品目数において突出しているが、従業者数、生産高はともに昭和50年代の頂点として低落傾向にある。産業構造が工業生産から情報流通へと移行し、製造業一般が海外へと転移し、先端技術が伝統産業から離脱する傾向を深めている今日、伝統を再発掘し、現状を把握し、将来への展望を開くことが急務である。こうした問題意識にたって本研究では、陶芸、漆器、染織などの職種さらには、仏具、茶道具など複合した業界ごとに、作り手、社会環:境、技術・原料、販売・市場、行政、消費と批評活動といった項目に目配りして調査チームを作り、実地調査を行い、京都・伝統・工藝とそこから排除される項目(地域差、国内外の対比、伝統産業構造への評価、工藝からの離脱)との比較を通じて、現時点での京都職人産業の問題点を洗い出した。 産業別の各地の調査は、(1)喪失に瀕した伝統技術の探索、(2)明治輸出工藝における特定業種の興亡とその社会的背景、(3)戦前期における日本の対外的発展と職人産業の教育的・社会的影響との関係、(4)さらに現代における海外の工場制生産拠点と日本の家内工業的な工房との比較に及び、多くの新知見を得た。(5)この実地調査に基づき、また平行しつつ、戦後の伝統的産業の振興に関する行政施策の歴史的変遷(とりわけ1974年の「伝統的工芸品産業振興法」)と、2005年制定の京都市「伝統産業振興条例」に見られる現状が批判的に分析された。 研究成果は、『伝統工芸再考京のうちそと過去発掘・現状分析・将来展望』、国際シンポジウム報告書Traditional Japanese Arts and Crafts in the 21st Century, Reconsidering the Future from an International Perspective,および、職人と芸術家と、伝統と革新との関係に関しては、シンポジウム記録『前衛陶芸八木一夫のオブジェ焼き』などとして公刊する。
|