研究課題/領域番号 |
16320035
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ語系文学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
平石 貴樹 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (10133323)
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研究分担者 |
高橋 和久 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (10108102)
大橋 洋一 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (20126014)
柴田 元幸 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (90170901)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
14,600千円 (直接経費: 14,600千円)
2006年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2005年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
2004年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
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キーワード | アメリカ文学 / イギリス文学 / 映画 / 映像研究 / 文化研究 / 文化戦略 / 比較文化 / アダプテーション / 英米映画 / 英米文学 / 文化変容 / 文化基盤 / メディア / 映画化 |
研究概要 |
本研究の基本的目的は英米圏文化における映画と文学との相互作用をその界面において考究すべく、電子化された映画映像と電子化された文学テクストを利用することであった。だが同時に利用できる電子媒体が、真摯な文化研究計画にとっては、十分に活用できない不備なものであったり、研究にふさわしくないものも多く、自らデータベースを立ち上げる必要に迫られ、その作業に着手した。利用可能でその有効性が飛躍的に高まるようなデーターベースの構築を進めると同時に、文学と映画をオリジナルとアダプテーションという観点から捉え、その関係を、境界画定と境界破壊の両面から考察することになった。計画は両面あり、ひとつは材料を限りなく収集し、電子化しデータベース化する作業、いまひとつは理論的考察によって文学文化における映画の意味、文学と映画の相互作用などを考える準備として、文学の映画化作品との関係を考慮することであった。最終結果としてのデーターベースの完成(このようなデータベースは完全なものはありえないが)を見なかったが、作業は継続している。理論的考察としては、オリジナルとアダプテーションとの関係が明確ではなくなるという難題に直面した。これは現代の複製文化から翻案文化すべてに共通する大きな問題で、文学と映画と載然と二分化することを困難にする理論的難題であって、完全な解決などありえないが、この問題を契機にさまざまな思考や理論を考案することになった。文学と映画との関係は英米圏文化では、従来考えられていた以上の予測不可能な多様な関係を形成していることが確認され、また両者の関係は他の社会的文化的分野に波及しており、この研究は文化研究からさらに教育の場においても有効であることも確認できた。
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