研究課題/領域番号 |
16320038
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ語系文学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
仙葉 豊 大阪大学, 言語文化研究科, 教授 (90144534)
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研究分担者 |
小口 一郎 大阪大学, 言語文化研究科, 助教授 (70205368)
大村 敬一 大阪大学, 言語文化研究科, 助教授 (40261250)
山田 雄三 大阪大学, 言語文化研究科, 助教授 (10273715)
小杉 世 大阪大学, 言語文化研究科, 助教授 (40324834)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
10,600千円 (直接経費: 10,600千円)
2006年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2005年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2004年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
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キーワード | 文学と医学 / メランコリー / 神経衰弱 / 博物誌 / ワーズワス / イヌイト / 民族医療 / 夏目漱石 / 博物学 / 処刑と解剖 / マオリ文化 / ジョゼフ・メリック |
研究概要 |
この研究の目的は、文学と医学との学際研究を、アメリカ、イギリス、日本、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどの国々の、それぞれの所定の時期を対象におこなうことであった。異なる社会的かつ文化的な背景の中で、近代文学と近代医学とがどのような位相で相互に関連しあうかを地球規模で調査研究しようとする試みであった。結果として、17本の関連の論文を活字化した。 (1)仙葉は、文学と医学の接点として、メランコリーと神経衰弱という概念を取り上げ、19世紀末に大流行することになる神経衰弱の源流をたどって西欧文化の中心に流れているメランコリーの伝統を18世紀まで遡って研究した。中心的な課題として、夏目漱石に代表される明治期の神経衰弱を、世界的な神経衰弱の文脈の中で捉えた。この結果、関連の論文として8本の論文を書いた。 (2)小口は、ロマン派詩人たちと心身論との関連をテーマに、彼らの創作活動におけるメタファーの意義を研究した。この結果、関連の論文として、3本の論文がある。 (3)大村は、カナダのイヌイトの実践的な生活知を、記憶と身体という概念を中心に研究した。その結果、関連の論文を3本書いた。 (4)山田は、ルネサンス期における身体表象を民衆演劇に関して考察した。関連の論文として、1本の論文を書いた。 (5)小杉は、オーストラリアとニュージーランドにおける少数民族の文化と医療に関して研究し、その結果として、2本の論文を書いた。
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