研究課題/領域番号 |
16320053
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
田窪 行則 京都大学, 文学研究科, 教授 (10154957)
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研究分担者 |
金水 敏 大阪大学, 文学研究科, 教授 (70153260)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
2006年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2005年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2004年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | 多重言語併用 / モダリティ / 池間島方言 / 自然対話データ / 語用論 / 役割語 / 敬語の文法化 / 語順 / 二重言語併用 / 証拠性 / マルチプルグラマー / モーダル述語 / evidential modality / bilingualism / epistemic modality / 前に / ないうちに / root modality / モーダルの助動詞 / 推論の方向性 / のこと / individual sublimation / 方向性の視点 / 参照点 / 敬意の視点 / adjunct / argument asymmetry |
研究概要 |
本研究は言語表現の形成にかかわる規則性(狭い意味での文法規則)と非言語的な文脈に言及する言語使用規則との相互関係を明らかにし、これらを統合する言語理論の構築の基礎とすることを目的とする。研究期間の成果として以下が挙げられる。 二重言語併用に関するデータ収集と整理:宮古市池間島の2重言語併用のための調査を何回かにわけて行った。この調査内容はデジタルファイルとして記録され、整理された。また、音韻、語彙、文法の記述も行った。総計で100時間近い自然対話のデジタルファイルが得られ、方言記述だけでなく、二重言語使用の貴重なデータが得られた。民話データのデジタル化を行い、これまでに10時間程度の民話データのディジタル化を行った。このほか20時間程度のエリシテーションデータを得て、音韻、形態、文法などの基礎資料とした。 研究成果の発表:2005年8月、2006年10月に京都大学で多重言語使用に関するワークショップを開いた。これには、海外共同研究者であるアルバータ大学大野とロスアンジェルス大学岩崎、研究分担者金水、代表者田窪を含む20人ほどのクローズドのセッションで行われた。このワークショップの内容は、英文の本として出版される予定である。 田窪は、言語使用と文法規則に関する研究発表を2003年アルバータ大学で、2004年ヨーロッパ言語・論理情報学会のワークショップで招待講演を行った。2005年3月に言語処理学会、同年8月に日本認知科学会で招待講演を行った。また、ロンドン大学SOASで開かれたJapanese Modality Revisitedという学会においてモダリティに関する招待講演を行い、金水も米国日本語教育学会で古典語に関する招待講演を行った。このほかに、多くの国際学会で発表を行い、論文を学会誌に掲載した。
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