研究課題/領域番号 |
16320095
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
東洋史
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
吉田 光男 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (70166974)
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研究分担者 |
井上 和枝 鹿児島国際大学, 国際文化学部, 教授 (80277706)
須川 英徳 横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (80272798)
六反田 豊 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 准教授 (40220818)
桑野 栄治 久留米大学, 文学部, 准教授 (80243864)
山内 民博 新潟大学, 人文学部, 准教授 (40263991)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
13,620千円 (直接経費: 12,600千円、間接経費: 1,020千円)
2007年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2006年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2005年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2004年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
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キーワード | 近世 / 朝鮮 / 系譜 / 血縁 / 儒教 / 国家儀礼 / 歴史 / 韓国 / 社会史 / 士族 / 近世史 / 士大夫 |
研究概要 |
本研究は、歴史資料の分析と現地調査(巡見)によって進められた。政治的・経済的・社会的・文化的諸側面から、近世朝鮮の支配エリートとして君臨した士族(士大夫)の存在様態を分析し、その社会的性格を通時的ならびに共時的に把握した。 1.士族の系譜意識と血縁関係: a.養子を通して系譜意識を分析した。近世における系譜意識が基本的に士族階層の問題であり、19世紀まで非士族はその枠内に入っていなかったこと、および士族でもその社会的位置によって大きな差異があった。b.書院における氏族結合を分析した。父系血縁意識や氏族意識は時間的変化とともに高揚していき、植民地時期にはそれが民族的意識と結合した。 2.士族と儀礼:日本軍が朝鮮を侵略した16世紀の壬辰倭乱時期における国家祭祀儀礼を主たる対象として分析した。朝鮮王朝を再造した明に対する恩義と義理を象徴する祭祀儀礼施設であって、士族は「夷狄」の清に対する自尊心と敵対心をもっていた。ここに儒者としての士族の自己認識が見られる。 3.士族の女性:女性と儒教の関係を分析した。士族女性の儒教的教養は単に男性から押しつけられたものではなく、士族女性自らによって主体的に内面化されていた。
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