研究課題/領域番号 |
16320099
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
東洋史
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研究機関 | 奈良大学 |
研究代表者 |
森田 憲司 奈良大学, 文学部, 教授 (20131609)
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研究分担者 |
堤 一昭 大阪外国語大学, 外国語学部, 助教授 (70283835)
船田 善之 (舩田 善之) 九州大学, 大学院人文科学研究院, 講師 (50404041)
松田 孝一 大阪国際大学, 経営情報学部, 教授 (70142304)
宮澤 知之 佛教大学, 文学部, 教授 (70166164)
渡邊 久 龍谷大学, 文学部, 助教授 (70319507)
櫻井 智美 明治大学, 文学部, 講師 (40386412)
松川 節 大谷大学, 文学部, 助教授 (60321064)
丸山 幸彦 奈良大学, 文学部, 教授 (50035317)
村岡 倫 龍谷大学, 文学部, 助教授 (30288633)
徳永 洋介 富山大学, 人文学部, 助教授 (10293276)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
14,500千円 (直接経費: 14,500千円)
2006年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2005年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
2004年度: 7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
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キーワード | 東洋史 / 元朝 / モンゴル帝国 / 石刻史料 / 拓本 / 事林広記 / 13世紀 / 14世紀 / 北京 / 石浜文庫 / 史料学 / 鴿子洞文書 / 高麗 / 奎章閣 / 中国史 / 耶律鋳 / クビライ / 投下 |
研究概要 |
本研究の目標は、素材や言語について多様な性格を有する13,14世紀の東アジア史史料について、さまざまな言語や地域の専門家の共同により、総合的な史料学を構築することであった。この3年間、我々は、国内はもとより、中国、台湾、韓国、フランスなどに存在する史料を調査し、それを共同で検討した。具体的な作業としては、 1 史料の現状把握と目録の作成 2 新史料の紹介 を通じて、元朝を中心とするこの時代の東アジアの史料について、全体像を学会に提供することを目指した。研究の重点は、この時代の特徴的な史料である石刻に置かれ、現地調査によって情報を得た多くの石刻を共同で読み、その成果を学界に提供した。また、この時代の史料学の現状と将来のあるべき姿について、デジタル化、国際化などをふまえて、明らかにした。研究会を通算26回開催し、石刻史料については、この研究により現地調査から録文、読解にいたるシステムについての共通の認識が得られた。また、典籍史料については、すでにそのほとんどが知られていると思われがちであるが、未紹介の文献がいまだ見出されるとともに、既知の資料の中にも未開拓の部分があることを、明らかにできた。後者の例としては、事林広記の研究をあげることができる。文書については、我が国では利用されていない、鴿子洞文書を共同研究し、その価値を紹介した。 もう1つの目標であった諸言語史料の総合化については研究途中で終わったが、パスパ碑文については、世界的な史料状況を整理できた。また、モンゴル帝国における諸言語についての知識を有する研究者の共同作業を実現したことは、漢語史料の利用において大きな力を発揮した。
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