研究課題/領域番号 |
16320103
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
西洋史
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
鶴島 博和 熊本大学, 教育学部, 教授 (20188642)
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研究分担者 |
常見 信代 北海学園大学, 人文学部, 教授 (30258694)
吉武 憲司 (吉武 健司) 慶応義塾大学, 文学部, 教授 (60210671)
有光 秀行 東北大学大学院, 文学研究科, 准教授 (80253326)
田中 美穂 (田中 志穂) 大分工業専門学校, 一般科目, 准教授 (40435491)
谷口 光男 有明工業高等専門学校, 一般教育科, 准教授 (10321514)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
15,810千円 (直接経費: 14,700千円、間接経費: 1,110千円)
2007年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2006年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2005年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2004年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | ブリテン / ネイション / 中世 / イングランド / ウェールズ / スコットランド / アイルランド / 史料論 / ケルトの外縁 / アイデンティティ / Scots / Irish / Welsh / British / English / Picts / チャーター / 民族 / 起源伝説 / 国王称号 / racial address |
研究概要 |
「研究の目的」、「研究実施計画」に照らして達成度と研究成果を概観すると、「研究実施計画」に関しては、4年の間、毎年研究代表者の基調報告のもとに分担者と協力者ほぼ全員が研究報告を行い、1名を除いた全員が、国内外の学会報告をおこない、国内外の雑誌に研究の成果を発表した。シンポジウムに関ては、当初の予定を超えて、イングランドから2名、ウェールズから1名、スコットランドから2名、アイルランドから1名、アメリカ合衆国から1名の一線級の研究者を招いて、中世ブリテンのネイションに関する国際シポジウムを4回、史料論に関するシンポジウム1回、韓国の研究者6名を交えてのシンポジウム1回、国際講演会1回を実施した。最終年度には研究成果を日本西洋史学会のミニ・シンポジウムとリーズ国際中世史学会の分科会報告というかたちで公にした。「研究の目的」に関しては、ウェールズ、スコットランド、アイルランドの現地の史料収集状態がイングランドと比較して悪く、最初の年の辞書作りに時間をとられた。その結果、主要な研究課題を、史料論と中世のネイションに焦点化し、そこからのサブの課題というかたちで残る主題を検討するという方法をとらざるをえなかった。しかし、そのことはかえってこれからの研究課題明確にするという副産物を残してくれた。中世に関してはイングランド史の研究が圧倒的で、ウェールズ史、スコットランド史、そしてとくにアイルランド史の研究はケルト文学者に任せ、研究交流がなかったという槻(これは英国でも我が国でも同じ)を一定度打破し、とにかく国際的研究連関のもと研究の円卓につき、とくにネイションに関しては、可能性と射程を明らかにしえたことはひとつの成果として特記してよいであろう。
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