研究課題/領域番号 |
16330004
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎法学
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
村上 一博 明治大学, 法学部, 教授 (10212250)
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研究分担者 |
川口 由彦 法政大学, 法学部, 教授 (30186077)
岩谷 十郎 慶應義塾大学, 法学部, 教授 (90211763)
宮平 真弥 流通経済大学, 法学部, 准教授 (80337287)
高橋 真貴子 (林 真貴子 / 林 真喜子) 近畿大学, 法学部, 准教授 (70294006)
出口 雄一 横浜桐蔭大学, 法学部, 専任講師 (10387095)
水林 彪 一橋大学, 大学院・法学研究科, 教授 (70009843)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
11,230千円 (直接経費: 10,600千円、間接経費: 630千円)
2007年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2006年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2005年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2004年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | 地方自治 / 砺波 / 東野尻村 / 町村制 / 永小作慣行 / 衆議院議員選挙 / 小学校 / 用水 / 村役場文書 / 永小作 / 衆議院選挙 / 町村製 / 二万石用水 / 慣行小作権 / 散居村 |
研究概要 |
富山県旧砺波郡東野尻村は、古くから散居村・〓割制度・慣行小作権が行われていたことで、広く知られているが、同地区の公民館に所蔵されていた、明治22年の町村制成立以降昭和40年代頃までの東野尻村旧役場文書については、これまで研究の対象とされたことはなかった。本研究は、いわゆる行政村としての「村」と旧来からの自然村としての「むら」の機能と構造を、右村役場文書を検討することにより、明らかにしようとする試みであった。 4年間におよぶ研究活動において、全7回の現地合同調査と数回の個別調査を実施した。現地合同調査の主たる目的は、デジタルカメラによる東野尻村旧役場文書の撮影とパソコンによる画像保存作業であったが、明治22年〜昭和30年代の文書すべての撮影・画像保存を完了し、これを収めたCD-ROMを同公民館に寄贈した。また、在地の郷土史家とも意見交換をかわしながら、同地区の名望家諸氏の聞き書き調査を随時実施するとともに、富山県立図書館・同公文書館、砺波市立郷土博物館・同図書館、高岡市立図書館などに赴いて、網羅的な郷土史関係文献調査を行った。なお、現地合同調査の前後には、東京で、研究会を開催するよう努め、調査計画・結果の確認と認識の共有化を図った。さらに、個別調査では、富山県全域の行財政関係統計資料や新聞資料の収集、近隣の福井・金沢・新潟の各県立図書館所蔵の砺波関係資料(とくに土地・水利慣行)の収集を重点的に実施した。 以上のような一連の研究活動によって東野尻村旧役場文書を、歳入出・村議会・政治党派・小学校・水利・土地利用関係などの分野にわけて検討した結果、東野尻村においては、「村」として、明治国家による行政の遂行機能が果たされたことは勿論だが、明治22年から昭和30年代に至るまで、その時期に対応して、変容しながらも、「むら」の組織が根強く残存し続けていたことが明らかとなった。
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