研究課題/領域番号 |
16330012
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国際法学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
柳原 正治 九州大学, 大学院法学研究院, 教授 (60143731)
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研究分担者 |
辻 健児 佐賀大学, 文化教育学部, 教授 (70037068)
明司 欽司 (明石 欽司) 慶應義塾大学, 法学部, 教授 (00288242)
李 黎明 福岡大学, 法学部, 助教授 (30346746)
韓 相熙 九州大学, 大学院法学研究院, 助教授 (30380653)
深町 朋子 福岡国際大学, 国際コミュニケーション学部, 講師 (30310014)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
11,400千円 (直接経費: 11,400千円)
2006年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2005年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2004年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
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キーワード | 国際法の受容 / 近代国際法 / 中華秩序 / 華夷秩序 / 朝貢制度 / 主権 / 自主 / 礼 / 近代ヨーロッパ国際法 / 王鉄崖文庫 / 琉球併合 / 朝貢国 / 宗主権 / 独立 / 琉球合併 |
研究概要 |
近代国際法はヨーロッパ諸国間の関係を規律するものとして歴史の場に登場した。他方で、東アジアには秦の始皇帝以来、伝統的な華夷秩序が妥当しており、独自の「国際秩序」が2000年近く続いていたことになる。19世紀中葉から後半にかけて非ヨーロッパ国としてヨーロッパ国際法を受容せざるを得なかった中国や韓国や日本は、伝統的な華夷秩序と近代ヨーロッパ国際法との相克をいかに理論的に、かつ実践的に解決していくかという課題を背負っていた。 本研究は、この課題に3ヶ国がそれぞれどのような形で取り組んでいったか、その試みは成功したといえるか、3ヶ国に「受容」の違いがあるとすればそれはなにに起因するか、という問題に正面から取り組んだものである。 本研究ではまず、わが国の国立公文書館、外務省外交史料館、国立国会図書館憲政資料室など、韓国の奎章閣など、そして、中華人民共和国清華大学所蔵の「王鉄崖文庫」の史料群の収集に努めた。また、19世紀東アジアにおけるヨーロッパ国際法の受容について、3ヶ国の学者たちがどのような研究をこれまで行ってきたかの、研究動向の詳細な分析を行い、合わせて、詳細な文献目録を作成した。 それとともに、近代国際法の受容と伝統的な華夷秩序の相克の具体的・個別的な事例の検討も行った。すなわち、近代ヨーロッパの「勢力均衡」と東アジア的な「均衡」・「中立」・「鼎立」の関係、近代ヨーロッパ国際法上の諸概念の翻訳の問題、近代ヨーロッパ国際法上の具体的な制度の受容の一つのケースとしてのわが国における「領海制度」の導入過程、華夷秩序の儒教原理と朝鮮の「自主」の問題、1899年の韓清通商条約を契機として清国と韓国の両国関係を華夷秩序のなかの関係として捉えることの是非の問題、日本における自立した国際法学の成立、などの諸問題について、研究成果を挙げることができた。
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