研究課題/領域番号 |
16330030
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国際関係論
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
松浦 正孝 北海道大学, 大学院法学研究科, 教授 (20222292)
|
研究分担者 |
駒込 武 京都大学, 大学院教育学研究科, 助教授 (80221977)
近藤 正己 近畿大学, 文芸学部, 教授 (70247956)
久保 亨 信州大学, 人文学部, 教授 (10143520)
川島 真 東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教授 (90301861)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
13,400千円 (直接経費: 13,400千円)
2006年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2005年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
2004年度: 5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
|
キーワード | 汎アジア主義 / 大東亜共栄圏 / 植民地台湾 / 南洋華僑 / 西南派 / 国民党政府 / ナショナル・アイデンティティ / 両岸関係 / 両岸関係汎アジア主義 |
研究概要 |
本研究の目的は、満州事変以降国共内戦に至る時期について、台湾と密接な中国「西南地域」との両岸関係を中核に、日本政府・台湾総督府、中国中央政府、西南政権という3つの政治主体、そして日本資本・台湾籍民・華南商人・南洋華僑という4つの経済主体が如何なる政治経済行動をとり、それが中国統一・日中戦争・日本の汎アジア主義・中国人ないし台湾人としてのナショナル・アイデンティティとどのような関係を持ったかを明らかにすることにあった。 本研究では、平成17年9月に「植民地台湾をめぐる日本・中国・南洋--帝国・アイデンティティ・ネットワーク」と題する国際シンポジウムを行い、日本・中国・台湾・シンガポール・香港・オーストラリア・英国という異なる国家・地域の第一線研究者、しかも異なる学問領域出身の研究者を組織し、学際的・超域的な学術ネットワークを築いた。シンポジウムにおいては、各自が異なる背景や政治的立場を超えて、様々な視点から活発な議論を行い、民間における歴史共同研究の成果をあげた。学術雑誌等に発表された個別論文、単行学術書、そしてシンポジウムの核をなすテーマを絞り込んだ論文集『日本の南進と台湾・「南洋」・「南支那」』(松浦編著、ミネルヴァ書房から近刊予定)がそれである。 これにより、従来手薄であった日本の南進や汎アジア主義の実態が明らかになると同時に、この地域の政治的・経済的・社会的構造が明らかになり、従来の歴史認識を改める画期的歴史像が提示された。
|