研究課題/領域番号 |
16330048
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済政策
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
大住 圭介 九州大学, 経済学研究科, 教授 (10109621)
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研究分担者 |
堀 宣昭 九州大学, 経済学研究院, 准教授 (50304720)
大坂 仁 九州大学, 経済学研究院, 准教授 (90315044)
伊ケ崎 大理 (伊ヶ崎 大理) 熊本学園大学, 経済学部, 准教授 (10336068)
池下 研一郎 金沢大学, 経済学部, 准教授 (80363315)
篠崎 彰彦 九州大学, 経済学研究院, 教授 (00315045)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
17,640千円 (直接経費: 16,500千円、間接経費: 1,140千円)
2007年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2006年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2005年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2004年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
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キーワード | 内生的成長 / イノベーション政策 / 持続的成長 / 人的資本 / 科学技術政策 / 東アジアの経済発展 / 所得分配 / 生産性分析 / イノベーションと政策 / 所得配分 / 東アジアの経済 |
研究概要 |
本研究は知識基盤社会におけるイノベーション政策が経済成長にいかなるインパクトを与えるかを解明することを企図している。本研究では、次のような研究を行った。 (1)イノベーションと人的資本を伴う種々のタイプの内生的成長モデルを構築して、イノベーションあるいは人的資本の蓄積(教育)と持続的経済成長の間にいかなる関連があるかを解明し、イノベーション政策の定性的な効果分析を行った。特に、(1)既存の内生的成長モデルにおける研究開発部門の処理の不十分さを解消するために不完備契約理論を援用して、議論の拡張を行っている。(2)知的財産権保護と経済成長の関連、グローバル経済のもとでの知的財産権の経済成長の促進効果、ライセンシングを通じた国際的な技術移転効果等の種々の角度から、知的財産権を中心として経済成長の問題を検討した。 (2)内生的成長モデルのフレームワークに公害や環境汚染といった環境要因を組み込み、環境R&Dに関する論分析を行った。特に、(1)環境政策と産業政策のポリシーミックスの問題、(2)知識基盤社会における環境と経済長の問題、および(3)技術スピルオーヴァの問題についての効果分析を行った。 (3)イノベーションと人的資本を伴うモデルをベースに実証分析を行い、有意義な分析手法の開発を行った。これらの(1)、(2)、(3)の研究課題については、国際的に著名な研究者のレビューを受けながらモデルを完成させ、研究成果は多数の国際コンファレンス、国内学会等で研究報告を行い、種々の有益なコメントおよびサジェッションを受けた。最後に、改良型動学的レオンティエフ体系によるイノベーションに関する分析の理論的帰結は、刊行予定のOsumi,Mathematical Principles of Economic Dynamicsの第15章に掲載予定である。
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