研究課題/領域番号 |
16330065
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済史
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
脇村 孝平 大阪市立大学, 大学院経済学研究科, 教授 (30230931)
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研究分担者 |
小林 茂 大阪大学, 大学院文学研究科, 教授 (30087150)
上田 信 立教大学, 文学部, 教授 (90151802)
飯島 渉 青山学院大学, 文学部, 教授 (70221744)
鈴木 晃仁 慶應義塾大学, 経済学部, 助教授 (80296730)
美馬 達哉 京都大学, 大学院医学研究科, 助手 (20324618)
見市 雅俊 中央大学, 文学部, 教授 (30027560)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
12,600千円 (直接経費: 12,600千円)
2006年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2005年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
2004年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | グローバリゼーション / 疾病史 / 帝国医療 / 熱帯医学 / 公衆衛生 / マラリア / コレラ / 天然痘 / グローバル化 / 環境変容 / ペスト / 国際保健 / 癒し / 時空間構造 / グローバリズム |
研究概要 |
本研究は、「健康」(health)をめぐる諸現象を、社会経済史的な視角から分析しようとする意図から始められた。 上記の研究課題の解明を目標にして、三年間に行われた研究会活動は、通常の研究会が11回、国際ワークショップが1回、国際会議への参加が1回という内訳である。通常の研究会では「疾病史研究会」と名づけて、研究分担者のみならず、若手研究者も含む、多くの研究者が集うフォーラムを形成することに努めた。ちなみに、発表者の中にかなり多くの大学院生を含んでいる。この「疾病史研究会」では、疾病や医療という現象の分析によって、社会経済史学より広くは歴史学に新しい光を照射するという目標を、ある程度達成することができた。 二年目に、国際ワークショップ(「疫病/環境変化/グローバル・ガバナンス-歴史的アプローチ」)を開催した。外国人の発表者が計11名、日本人が計12名という規模の国際会議を開催することができた。聴衆の数も最大で70、80人にまで達した。なお、この会議は、人文・社会科学振興プロジェクト研究(日本学術振興会)「グローバル・ガバナンスの解明」との共同開催で行われた。この国際ワークショップは、この分野(近代アジアに関する疾病史・医療史研究)のものとしてはわが国で初めての国際会議であったと言える。 また、三年目には、フィンランド・ヘルシンキで開催された第14回国際経済史会議において「近代アジアの疾病と環境変化」(‘Diseases and Environmental Changesin Modern Asia')というセッションを組織し、本科研メンバーからも三名(飯島、鈴木、脇村)が参加した。このセッションは、前年に行った既述の国際ワークショップの延長線上に位置づけられる。 国際ワークショップ(二年目)と国際経済史会議のセッション(三年目)における発表論文を基に、英文の論文集を刊行予定である。現在の時点では、出版社は未定であるが、出版計画の詳細がほぼ固まり、実現性は高いと考えている。
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