研究分担者 |
小島 廣光 北海道大学, 大学院経済学研究科, 教授 (80093029)
岩田 智 北海道大学, 大学院経済学研究科, 教授 (00232679)
谷口 勇仁 北海道大学, 大学院経済学研究科, 助教授 (60313970)
寺本 義也 早稲田大学, 大学院アジア太平洋研究科, 教授 (30062178)
坂川 裕司 北海道大学, 大学院経済学研究科, 助教授 (40301965)
福島 英史 法政大学, 経営学部, 助教授 (20313439)
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配分額 *注記 |
7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
2006年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2005年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2004年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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研究概要 |
本研究プロジェクトは,3ヶ年計画にしたがい,以下の手順で遂行された. 第1に,「ビジネス・モデルおよび経営戦略(パートナーシップも含む)」に関連する文献ならびに各種資料(1次および2次資料)を入手・渉猟し,これまでの研究をそれぞれ各自の専門領域の立場から多面的にサーヴェイしつつ,試論的分析枠組を演繹的に導出した.この作業と並行して,パイロット・スタディを行う日米の企業の選定も行った. 第2に,ビジネス・モデルの変革を通じたダイナミズムの実態を把握すると同時に,資料収集と意見交換を行うために調査を実施した.その上で,研究メンバーの各自が1ないし2事例を分担してパイロット・スタディを実施し,上記の枠組を確認するとともに枠組の洗練化を図った.同時に,試論的な仮説の導出が試みられた. 第3に,これらパイロット・スタディを通して,定性的研究(事例研究)で用いるインタビュー項目(半構造化インタビューの質問項目)の特定化が進められた.あわせて,選定した参与観察のフィールドへ実際に出向き,今後のリサーチを行うための基盤づくりを実行した. 第4に,上述の文献研究およびパイロット・スタディの結果を踏まえて,定量的研究のための分析枠組が導出された.分析枠組導出の作業と並行して,研究分担者各自がそれぞれ選定した事例に関するより詳細な研究に潜手した. 第5に,国内外の事例研究を一層精緻化するために,九州大学・経済学部,法政大学・経営学部,ミュンヘン大学,ストラスブール大学との学術交流あるいは当該組織の研究者との意見交換を行った. これらにもとづき,最終年度においては,過去2年度における各種調査結果を統合してモデルの提示を試みるとともに,有効なビジネス・モデルのあり方に関する理論構築が試みられた.研究成果の統合の過程では,研究メンバー参加によるインテンシブな研究ワークショップを開催し,研究成果の共有およびコラボレーションによる理論的・実践的含意の提供を目指した. 研究メンバーの専門分野におけるこれまでの研究の蓄積を背景として,それぞれ若干異なる関心に基づき多面的に研究に取り組んだ結果,良い意味でバラエティーにとんだ研究アウトプットの産出が可能になったと考えている.
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