研究課題/領域番号 |
16330077
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
高井 透 日本大学, 商学部, 教授 (60255247)
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研究分担者 |
寺本 義也 早稲田大学, 大学院・アジア太平洋研究科, 教授 (30062178)
神田 良 明治学院大学, 経済学部, 教授 (90153030)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
12,200千円 (直接経費: 12,200千円)
2006年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
2005年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2004年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
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キーワード | グローバル化 / 組織能力 / 持続的競争優位性 / ベンチャー企業 / 海外進出 / イノベーション / グローバル戦略 / 多国籍企業 / ボーン・グローバル / 戦略 / コンピタンス / 差別化 / 競争優位 / 組織学習 / グローバル / 内部資源 / 外部資源 / 提携 / 中堅企業 |
研究概要 |
早く海外に飛び出すボーン・グローバル・カンパニー(以下、BGC)の方が、戦略においても革新的であるようなイメージがあるが、調査の結果は異なっていた。BGCは伝統型よりも非関連多角化に対しては、前向きではないし、成長の速度とマネジメントシステムの適合を考えて戦略を展開している。きわめて、コア事業をベースとした事業展開にこだわりを持っているとも言える。 リーダーシップにおいても、伝統型よりもBGCの方が組織的コンセンサスを重視していた。グローバル展開という膨大の資源投資を要することになる戦略決定には、リーダーの知識だけではなく、組織的な知識を活用する必要があるからであろう。つまり、単にBGCの方が伝統型企業よりも保守的と解釈するよりは、個人のスキルよりも、より組織的スキルを活用することをBGCが意図していることが多いと解釈するのが妥当であろう。 学習の議論と連動することであるが、技術開発の強みのつくり方においても、BGCの方が他の技術分野に着目するなど、組織的視野の広さがあった。このような視野の広さに貢献しているのが、早い段階での海外展開であろう。 海外展開のマネジメントについては、予想どおりの結果となっている。伝統型の方がBGCよりもより集権化を志向していることである。しかし、BGCは、現地人社長の採用を積極的に行うことで分権化を進める一方、子会社と親会社の戦略をリンクさせることで集権化を保つなど、分権化と集権化をより意識したグローバル戦略を展開していると言えるであろう。
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