研究課題/領域番号 |
16330117
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会福祉学
|
研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
山縣 文治 大阪市立大学, 大学院生活科学研究科, 教授 (10159204)
|
研究分担者 |
岩間 伸之 大阪市立大学, 大学院生活科学研究科, 助教授 (00285298)
寺田 恭子 大阪成蹊短期大学, 児童教育学科, 助教授 (30369673)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2005年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2004年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
|
キーワード | 子育て支援 / 子育てネットワーク / 子育て支援ネットワーク / 住民主体 / 地域 / 住民活動 / 生活 / 自己の主体形成 / 社会性の自己形成 |
研究概要 |
本研究は、子育てサークルという言葉が社会的に認知されていなかった1988年に公民館活動の一環として組織された「貝塚子育てネットワークの会」(以下、「貝塚子育てネット」と略)に加え、全国各地で実践されている「子育てネットワーク」に着目し、住民主体による子育てコミュニティ構築へ向けての意義と課題を明らかにした。 「貝塚子育てネット」に関する調査研究は、次の4つの調査研究から構成された。1)「貝塚子育てネット」の歩み、2)「貝塚子育てネット」活動の参加者調査、3)「貝塚子育てネット」における家族及び活動関係者調査、4)「貝塚子育てネット」活動に対する評価、である。その結果、子どもの発達に視点を置き、子育ての当事者(親)が活動の主体者になることにより、親としての主体性や社会力が育ち、地域の視点に立った社会的、福祉的子育て力が育成されることが明らかになった。また、親の育ちとともに、子どもはその相互作用により「人と人がつながること」を学び、それは「生きていく力」につながることがヒアリング調査から明らかにされた。 「子育てネットワーク」に関する調査では、実践者が「子育てネットワーク」と称する組織やその活動の特徴が、(1)必要性を感じた有志の集まりが多い、(2)都市部を中心に活動する組織が多い、(3)会費や助成金を主な財源とする、また私的な資源を投入する組織もある、(4)組織に所属する個人や他の組織、市民との間における相互援助を目的とした活動を運営する、(5)特に、地域における乳幼児を持つ親に、問題意識や関心を集中した組織であることが明らかになった。また実践者が語る「子育てネットワーク」活動は、「子育てネットワーク」と称する組織が実施する活動、人や組織などがつながる活動を含んでいることが分かった。このことから、「子育てネットワーク」という用語自体が、組織と活動、もしくはその両方の意味で用いられていると考察された。
|