研究課題/領域番号 |
16330132
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
南 徹弘 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (40030043)
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研究分担者 |
日野林 俊彦 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (80156611)
安田 純 大阪大学, 人間科学研究科, 助教 (30324734)
今川 真治 広島大学, 教育学研究科, 准教授 (00211756)
小島 康生 中京大学, 心理学部, 准教授 (40322169)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
12,600千円 (直接経費: 12,000千円、間接経費: 600千円)
2007年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2006年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2005年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2004年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
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キーワード | 乳幼児 / 社会的相互交渉 / 遊び集団 / いざこざ / 介入 / 保育園児 / 泣き / 相互交渉 / 仲間関係 / 慰め / 性差 / けんか / けんかへの介入 / 行動観察 / 保育士 / しつけ行動 / おやつ場面 / 席取り行動 |
研究概要 |
幼児の社会的相互交渉 他児との社会的相互交渉と言語的コミュニケーションスキルの関連を検討するために19名の4歳齢幼稚園児を対象とした観察を実施した。幼児の発話量には個入差が大きかったものの、概ね、女児は男児よりも肯定的発話を示し、否定的発話は男児に頻繁にみられた。また、スキルレベルの低い児は、より単独で過ごすことが多く、より活動的で、遊び集団への仲間入りを頻繁に試みていた。しかしながら、その試みは他児から必ずしも受け入れられず、他児からの拒否や無視を受けることが多かった。一方スキルレベルの高い児は遊びを方向付ける発話が多くみられ、遊び集団から離脱しても他児の追従を受けることが頻繁であった。すなわち、言語コミュニケーションスキルの高低が幼児の行動としてあらわれ、ひいては仲間関係に影響を及ぼすことが示された。そこで、実際にいざこざが生起した際に彼らがどのような行動を示すのか、また、いざこざに関わっていない他児がどのように関与するのかを保育園において5歳齢児を対象とした観察を実施した。その結果、男児のいざこざおよびいざこざへの介入には社会的関係に直接影響を受けず、女児のいざこざは彼らの社会的関係を反映した傾向があることが示された。 保育士のしつけ行動 幼児が逸脱的な行動を示した際に保育士がどのように介入しているのかについて、保育園3歳齢児と担当保育士を対象とした観察を行った。食事場面等においては保育士は児の行動を方向付けるようなしつけを頻繁に行っていたが、自由遊び場面においては児の自主性に任せるようなしつけ行動を示した。また、効果的なしつけの存在が認められたものの、保育士は必ずしもそのようなしつけを用いず、児が自身で考えられるような機会を用意していることが示唆された。
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