研究課題/領域番号 |
16330149
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
秋田 喜代美 東京大学, 大学院教育学研究科, 教授 (00242107)
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研究分担者 |
小田 豊 国立特殊教育総合研究所, 理事長 (50024998)
芦田 宏 兵庫県立大学, 環境人間学部, 教授 (20222606)
鈴木 正敏 兵庫教育大学, 学校教育研究センター, 助教授 (90273820)
門田 理世 西南学院大学, 人間科学部, 助教授 (10352197)
野口 隆子 十文字学園女子大学, 人間生活学部, 専任講師 (30383334)
佐藤 学 東京大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (70135424)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
11,500千円 (直接経費: 11,500千円)
2006年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2005年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
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キーワード | 幼小連携 / ビデオ刺激 / 保育観 / 授業観 / 多声的エスノグラフィー / 質的研究 / 幼児教育 / 専門性 / ビデオ刺激法 / 教育観 / グラウンデッドセオリー / プロジェクトアプローチ / 記録 / 遊び |
研究概要 |
大きく3点の研究を実施した。第1に、実際の保育・教育実践場面を観察してビデオ記録を作成し、そこからビデオクリップを作成した。そして多声的ビジュアルエスノグラフィーの方法を用いて、幼稚園教師ならびに小学校教師についてのデータ収集を行った。最終的に、幼稚園教師64名、小学校教師63名、幼稚園教員養成課程に在籍する学生108名に調査を実施した。その結果同一場面視聴においても幼稚園教師の方が小学校教師に比べて認知面だけではなく、特に小学校教師が情動、社会面を捉えていない知的場面でもそれらの面を高く捉える、身体活動面で知的側面を捉えるなど多様な観点から、活動の主たる目的のみではなく多面的に捉えていること、一方小学校教師は子どもの行動を細分化してとらえ、授業や活動の目標に即した形でコメントをしていること等が明らかとなった。 また第2にはビデオ再生刺激法プロトコルで教師がよく使用した共通の語彙を幼稚園と小学校の教師がどのように解釈するかを明らかにするために「イメージ語」調査を幼稚園教師92名、小学校教師101名に実施した。その結果、「子ども理解」や「環境構成」等の語において特に顕著に両者の理解が異なることを明らかにした。 そして第3には、幼小接続に関する国内外の実践的取組み内容を収集することから、幼児教育と小学校教育の教師の発達間の相違と現状を整理してとらえることを行った。中国、台湾、香港、韓国の幼小連携政策を各国の幼児教育研究者との交流から整理し、いずれの国も5歳において少人数プロジェクト型の協働学習を展開しようとしていることと小学校での学習形態の柔軟化を明らかにした。また英・独・オランダというヨーロッパ各国と米国研究者と直接交流し、5歳の教育のあり方ならびに1年生における授業の工夫や発達の個人差、無償化議論等が各国で行われている現状を明らかにした。
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