研究課題/領域番号 |
16330158
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 同志社女子大学 |
研究代表者 |
塘 利枝子 同志社女子大学, 現代社会学部, 教授 (00300335)
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研究分担者 |
山田 千明 共栄学園短期大学, 社会福祉学科, 准教授 (50302360)
廿日出 里美 安田女子短期大学, 保育科, 准教授 (40248323)
松尾 知明 (松男 知明) 国立教育政策研究所, 初等中等教育研究部, 総括研究官 (80320993)
柴山 真琴 鎌倉女子大学, 児童学部, 教授 (40350566)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
14,500千円 (直接経費: 14,500千円)
2006年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2005年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
2004年度: 7,300千円 (直接経費: 7,300千円)
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キーワード | 国際理解教育 / 居場所感 / カリキュラム開発 / 外国人幼児 / 海外の保育機関 / 異文化間教育 / 異文化問移動 / 異文化間移動 / ブラジル |
研究概要 |
本科研では、平成13〜15年度科学研究費補助金(基盤研究B)「幼児期からの国際理解教育構築への多角的アプローチ」(研究代表者:山田千明)を引き継ぎ、そこで得られた知見をもとに、実際のカリキュラム開発に向けての理念の構築を行った。教育学、発達心理学、人類学の分野から視点から、カリキュラム開発の基盤作りの作業が行われた。今まで主として児童期以降に行われていた国際理解教育を乳幼児期から展開するための指針を示した。 本研究の研究成果は以下の5つにまとめられる。 1.カリキュラム開発の視点や共通の枠組みについて整理した。具体的には、乳幼児期からの異文化間教育についての考え方、そのカリキュラムを開発する意義やフレームワークについて検討した。 2.乳幼児の自他理解の発達における研究の現状分析のために、先行研究を整理した。特に日本の保育所・幼稚園をフィールドにして行われた保育実践研究を中心に、乳幼児が自分自身や自分とは異なる他者を理解していく過程と、その特徴を発達心理学的に分析した。 3.就学前教育の現状のカリキュラム分析を行い、そこに描かれた文化の記述ならびに発達の捉え方を整理した。 4.日本に急増している日系ブラジル人の子どもの保育について考えるために、ブラジルの就学前保育について現地調査を行うとともに、中問報告書を作成した。さらにブラジルの幼児教育のカリキュラムの基礎となっている「幼児教育のためのナショナルカリキュラムの参考書」を紹介した。 5.アメリカのアンチバイアス教育、ニュージーランドの国家保育カリキュラムである「テ・ファリキ」を素材に、社会文化的アプローチにみる保育研究の動向を示した。さらに、欧米のカリキュラムを積極的に導入して、日系人の子どもを含めた多文化的な保育を行っている、ブラジルのある幼稚園に注目して、保育カリキュラムを分析している。
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