研究課題/領域番号 |
16330171
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育社会学
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研究機関 | 独立行政法人大学評価・学位授与機構 |
研究代表者 |
吉川 裕美子 独立行政法人大学評価・学位授与機構, 学位審査研究部, 助教授 (80282903)
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研究分担者 |
橋本 弘信 独立行政法人大学評価・学位授与機構, 学位審査研究部, 教授 (10016131)
濱中 義隆 (濱中 善隆) 独立行政法人大学評価・学位授与機構, 学位審査研究部, 助教授 (10321598)
森 利枝 独立行政法人大学評価・学位授与機構, 学位審査研究部, 助教授 (00271578)
小林 雅之 東京大学, 大学総合教育研究センター, 助教授 (90162023)
神谷 武志 独立行政法人大学評価・学位授与機構, 学位審査研究部, 教授 (70010791)
舘 昭 桜美林大学, 大学院・国際学研究科, 教授 (50116282)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
8,200千円 (直接経費: 8,200千円)
2006年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2005年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2004年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 学士課程教育 / 単位認定・単位互換 / 学位の質保証 / 編入学・再入学 / 学位の相互認証 / 適格認定(アクレディテーション) / ボローニャ・プロセス / 比較高等教育 / 単位認定 / 高等教育のユニバーサル化 / 評価 / 学士課程 / 国際比較研究 / アクレディテーション |
研究概要 |
高等教育のマス型からユニバーサル・アクセス型への移行は、個人については高等教育への再帰的な入学と機関間の流動性の拡大を意味するとともに、高等教育機関には個人の断続的な学習行動(編入学、転学、再入学、留学等)を許容する柔軟な制度が求められる。本研究では、こうした学習行動の変化にともない教育課程が断片化して履修される場合に、学士課程教育としての体系性・一貫性を保持し、修了資格である学士学位の質を保証する方途について、日米欧の比較分析をふまえて検討した。 1.全国の4年制大学・学部に対して行なった国内アンケート調査をもとに、日本の大学における学生移動の実態を把握し、編・転入学の制度整備から歩を進めて既履修科目の単位認定方法を含む支援措置の必要性が明らかにされた。 2.中等後教育機関間を移動する学生数が毎年数千万に達するアメリカでは、各大学が編・転入学生の既修得単位の同等性を判断し単位認定を行なう労力を軽減するため、中等後教育機関、州政府、適格認定機関がそれぞれ支援策を講じる一方、それに加えて非営利組織(クリアリングハウス等)が学籍登録と学位の真正性の確認作業に実務上重要な役割を果たしている。 3.共通の学位構造の導入により欧州高等教育圏に向けて改革を進めるヨーロッパでは、学位プログラムの質保証、学位証書補足資料(ディプロマ・サプルメント)などを用いて学生の機関間移動を促進している。 以上の内容をふまえて、高等教育システム内およびシステム間での学習履歴の認定と互換を可能にする制度・手続き、学士課程の体系性・一貫性と学士学位の質・水準を保証するメカニズムについて、日本への示唆を考察した。
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